コースの特徴
8月最後の週末は、お楽しみ、難関山頂フィニッシュ2連戦。マイヨ・ロホ争いは一気に加熱し、大会1週目の終わりに、早くもマドリード総合表彰台の顔ぶれが見えてくるかもしれない。
2年前は自転車界屈指の激坂アングリルへのスタート台となったラ・ポラ・リャビアナが、今年は、未知の峠へとプロトンを送り出す。とにかくピュアスプリンターにとっては酷な1日となりそうだ。短いコース上に6つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれている上に、スタート直後いきなり2級山岳(6.4km、平均勾配7%)への登坂が始まる。
その後もコース前半で2級と3級をさらに1つずつこなさねばならない。ステージ後半には、小さな、しかし勾配きつめの3級峠が2つ連続で待っている。
フィニッシュ手前26kmで、中間スプリントという名のクライマー向けポイントを通過したら、早くも道は登り始める。徐々に人里を離れ、急なヘアピンカーブがあちこちに出現し、岩の多い神秘的な風景が見え隠れし始め……ラスト9kmから、いよいよ1級山岳コリャウ・ファンクアヤの本物の登りに突入する。
平均勾配は10.1%。奇遇にも、2020年大会で使用されたアングリルの「厳しい側」と、まったく同じ勾配だ。残り4.7kmのイェルネス村前後では、最高19%ゾーンを通過する。さらに、そこから先は、普段は牛飼いたちしか通らないような細くて荒れた山道へ。選手たちにとっては幸いなことに、長らく土の道だったラスト1.5kmには、どうやら舗装が施されたという噂だけれど……。
いずれにせよ、ラスト2.5kmは、延々10%前後が続く今区間最指折りの難関ゾーン。ラスト数百メートルは17%超も登場し、フィニッシュラインまで、ぎりぎりの死闘が繰り広げられること間違いなし。新たな難峠伝説の扉が開く。
文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
44km/h | 42km/h | 40km/h | 44km/h | 42km/h | 40km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:28 | 13:28 | 13:28 | 20:28 | 20:28 | 20:28 |
9.8km地点 | 2級山岳 | 13:42 | 13:43 | 13:44 | 20:42 | 20:43 | 20:44 |
48.8km地点 | 2級山岳 | 14:41 | 14:45 | 14:49 | 21:41 | 21:45 | 21:49 |
66.5km地点 | 3級山岳 | 15:07 | 15:13 | 15:18 | 22:07 | 22:13 | 22:18 |
98.1km地点 | 3級山岳 | 15:55 | 16:02 | 16:11 | 22:55 | 23:02 | 23:11 |
113.8km地点 | 3級山岳 | 16:18 | 16:27 | 16:37 | 23:18 | 23:27 | 23:37 |
126.5km地点 | 中間SP | 16:37 | 16:47 | 16:58 | 22:37 | 23:47 | 23:58 |
153.4km地点 | 1級山岳 ゴール地点 |
17:18 | 17:30 | 17:43 | 00:18 | 00:30 | 00:43 |