コースの特徴
お待ちかね、大会初の本格山頂フィニッシュにして、全9回に渡って繰り広げられる難関山頂バトルの1回目。累計獲得標高は、今大会で4番目に多い3594m。すなわち1級山岳ピコ・ハノのてっぺんへ向かって、マイヨ・ロホを巡る総合争いが、いよいよ大きく動き出す!
赤白ジャージでおなじみのサッカークラブ、アスレチック・ビルバオの本拠地サン・マメス競技場前から、勝負のステージは始まる。バスク州に別れを告げ、「岩山の大地」として知られるカンタブリア州へと進みつつ、道はじわじわ険しさを増していく。さらにスタートから約70km、2級山岳アリサス峠で最初の難関を越える。
2級山岳から下りきった後は、30kmほど平地が続く。レースも一旦仕切り直し。チームメートたちを再集結し、本格的に隊列を組み上げ、総合系エースたちは来る難関へ向けて猛突進を始める。
1級山岳コリャダ・デ・ブレネスには、フィニッシュ手前42kmから取り掛かる。荒れた舗装の細道は全長6.8km、平均勾配8.2%。途中には10%超のゾーンが約2kmにも渡って続き、最大15%という激坂だ。つまり山の向こうの下りも、しばらくは細く、うねりに満ちている。ただ、ごくごく短いながらも、谷間の広い平坦路で、体制を立て直す暇はあるかもしれない。
そして大会初登場のフィニッシュ地、1級山岳ピコ・ハノへ。登坂途中ではアルサ貯水池の、山頂からはエウロパ連山への雄大な眺めが堪能できるが、果たして選手たちに風景を楽しむ余裕があるだろうか。
全長12.6kmの山道は、相変わらず細く、なんとなくのどかであり、それでいてひどく荒々しい。平均勾配が6.5%程度なのは、途中に約1.5kmの平地を挟むから。前半の約6kmは7〜9%後半の勾配が延々と続く難勾配。ヘアピンカーブが連なる後半4kmも、11%ゾーンが潜み、決して簡単ではない。
文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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39km/h | 37km/h | 35km/h | 39km/h | 37km/h | 35km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:37 | 12:37 | 12:37 | 19:37 | 19:37 | 19:37 |
77.7km地点 | 2級山岳 | 14:36 | 14:43 | 14:50 | 21:36 | 21:43 | 21:50 |
145.8km地点 | 1級山岳 | 16:21 | 16:33 | 16:46 | 23:21 | 23:33 | 23:46 |
162km地点 | 中間SP | 16:46 | 16:59 | 17:14 | 23:46 | 23:59 | 00:14 |
181.2km地点 | 1級山岳 ゴール地点 |
17:15 | 17:30 | 17:47 | 00:15 | 00:30 | 00:47 |