コースの特徴
新型コロナウイルス禍中の2年前に、急遽、開幕を引き受けたイルンから、再びプロトンは走り出す。序盤50kmの道は、2年前の第1ステージ……つまり後の総合覇者プリモシュ・ログリッチがいきなり初日を制したコースとほぼ同じ。真夏のビスケー湾とつかず離れず、約1ヶ月前にレムコ・エヴェネプールが独走勝利を飾ったサン・セバスティアンにも立ち寄りつつ、比較的平坦基調の道を進む。
ステージの折り返し地点を過ぎると、途端に凄まじいアップダウン祭りへ突入だ。まるでクラシックレース。ラスト90kmに3級3つ、2級2つ、計5つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれた。
まずは3級山岳3連続登坂で、プロトンは軽くふるいにかけられる。2つ目の山岳は平均勾配こそ5.6%ながら、序盤3kmは延々7%超え。また3つ目は登坂距離が8.6kmと長い。たしかに勾配のゆるいだらだら坂ながら、ラスト1kmで急に勾配7%へと跳ね上がるから要注意。
ラスト50kmで、来夏ツール・ド・フランスの開幕地ビルバオを起点とした、大きな周回コースへ。そこで2回よじ登る2級山岳アルト・デル・ビベロは、かなりの爆発力を擁する激坂だ。登坂距離は4.6km、平均勾配8%。登り始めにいきなり14%ゾーンが襲いかかり、しかも約1kmに渡って10%程度の勾配が続く。中盤にも15%が、山頂付近にも11%が立ちはだかる。
フィニッシュ手前14.2kmで、2度目のビベロ登坂を終えたら、あとは最後まで下り坂。道幅は比較的広く、終盤に鋭角が1つある以外は危険なカーブもなく、しかも1回目の通過時に選手たちはしっかり道を確認済みのはずだから……勝負の行方は高速ダウンヒルにもつれこむ可能性もある。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
43km/h | 41km/h | 39km/h | 43km/h | 41km/h | 39km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:57 | 12:57 | 12:57 | 19:57 | 19:57 | 19:45 |
95.6km地点 | 3級山岳 | 15:10 | 15:16 | 15:24 | 22:10 | 22:16 | 22:24 |
102.4km地点 | 3級山岳 | 15:19 | 15:26 | 15:34 | 22:19 | 22:26 | 22:34 |
125.4km地点 | 3級山岳 | 15:51 | 16:00 | 16:09 | 22:51 | 23:00 | 23:09 |
144km地点 | 2級山岳 | 16:17 | 16:27 | 16:38 | 23:17 | 23:27 | 23:38 |
158km地点 | 中間SP | 16:37 | 16:48 | 17:00 | 23:37 | 23:48 | 00:00 |
173km地点 | 2級山岳 | 16:58 | 17:10 | 17:23 | 23:58 | 00:10 | 00:23 |
187.2km地点 | ゴール地点 | 17:18 | 17:30 | 17:45 | 00:18 | 00:30 | 00:45 |