コースの特徴
オレンジ公の国、オランダに別れを告げ、オレンジの旗がはためくスペイン・バスク地方へ。早めの休息日で一息ついたプロトンは、自転車熱狂の地から、いよいよ本物のスペイン一周に乗り出す。
バスク一周ではすっかりおなじみで、今季新設された女子バスク一周では開幕地となり、来年のツール・ド・フランスでは第2ステージを引き受ける……そんなバスクの州都ビトリア・ガステイスからスタートを切ると、しばらくは直線路+平坦路が続く。移動と休息で乱れたリズムを、選手たちは大急ぎで整えねばならない。なにしろスタートから50kmを過ぎると、待ちかねていたように、道は起伏を増していく。
62km地点では今大会初の2級山岳(オパクア峠、登坂距離5km、平均勾配6.9%)を上る。さらには無等級ながら、オランダの4級峠に比べればはるかに突き出した起伏を、いくつも乗り越えねばならない。フィニッシュ手前14.5kmの3級エレラ峠(7.3km、4.8%)で、大胆にアタックを仕掛ける選手だっているはずだ。山頂からの約10kmに渡る急降下が、スリリングな演出をしてくれるかもしれない。
しかしラスト3km、再び道は上り始める。しかも勾配はじわじわと上がっていく。残り1kmで勾配は5%に達し、ラスト500mは約8%にも至る。ラグァルディアの城壁都市の入り口の、見晴らしの良い高台で両手を挙げるためには、つまり爆発的な上れる脚が必要だ。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
44km/h | 42km/h | 40km/h | 44km/h | 42km/h | 40km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:53 | 13:53 | 13:53 | 20:53 | 20:53 | 20:53 |
61.9km地点 | 2級山岳 | 15:17 | 15:21 | 15:25 | 22:17 | 22:21 | 22:25 |
118.3km地点 | 中間SP | 16:34 | 16:42 | 16:50 | 23:34 | 23:42 | 23:50 |
138km地点 | 3級山岳 | 17:01 | 17:10 | 17:20 | 00:01 | 00:10 | 00:20 |
152.5km地点 | ゴール地点 | 17:20 | 17:30 | 17:41 | 00:20 | 00:30 | 00:41 |