コースの特徴
赤いジャージを巡る3週間の戦いは、オランダのユトレヒトから幕を開ける。2017年フランス・ニーム以来となる外国スタートにして、2009年アッセン以来のオランダ訪問。また、ブエルタ初日と言えば、やはり、おなじみチームタイムトライアルだろう。団体戦で初日マイヨ・ロホの持ち主が決まるのは、実は3年ぶりながら、なんと過去20年で15回目となる。
8選手で構成された全23チームは、全長23.3kmの市街地コースへ、4分間隔で走り出していく。2015年ツール開幕時でも大会本部となったユトレヒトのコンベンション・センターを起点に、反時計回りで輪が描かれた。道はほぼ完璧なるフラット。ただしスタート直後の直角コーナーを皮切りに、鋭角カーブやロータリーを使ったUターンが多発する。特にフィニッシュ手前6kmからは、細かいコーナーが連続するテクニカルな道が数キロ続く。
開催委員会の計算によれば、フィニッシュタイムは24分前後。所属チームの構成・出来次第で、総合優勝候補の間に早くも1分以上のタイム差が生まれてしまう可能性もある。地元オランダチームであり、3連覇中の王者プリモシュ・ログリッチ擁するユンボ・ヴィスマの好走が当然のように期待されるが、3年前の悪夢(コース上にプールの水が溢れて将棋倒し)も忘れてはならない。
チームの中で前から5番目にラインを越えた選手のタイムが、チーム全体の成績として記録される(それより前・同時フィニッシュの選手全員にこのタイムが与えられる)。もちろん優勝チームの中で、1番目にラインを横切った選手こそが、栄えある初日総合首位の座を射止める。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||
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第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||
0km地点 | スタート地点 | 18:30 | 19:58 | 01:30 | 02:58 |
11km地点 | 中間計測 | 18:42 | 20:10 | 01:42 | 03:10 |
23.3km地点 | ゴール地点 | 18:54 | 20:22 | 01:54 | 03:22 |