コースの特徴
ひときわ暑かった7月の、最後の日曜日。ツール一行がフランスの首都パリへと帰り着き、3週間にわたる長い旅路はフィナーレを迎える。シャンゼリゼの華やかな空気の中を駆け抜けることは、そこへたどり着いたすべての選手にとって、今も昔も変わらず最高の勲章であり、ご褒美だ。
もっとも、大いなるマンネリ──もとい、美しき伝統は昨年、大きな転換点を迎えた。ツールの最終日はもはや、「ピュアスプリンターたちの世界選手権」ではない。
2024年パリ五輪の成功を受け、1年前、最終周回にモンマルトルの丘が組み込まれた。雨という格好の舞台装置にも恵まれ、マイヨ・ジョーヌのポガチャルと、翌春に悲願のパリ〜ルーベ制覇を果たすファンアールトが石畳の上りで火花を散らした名勝負は、いまなお記憶に新しい。
ツール初登場のトワリーから走り出すと、しばらくは例年通りのんびりとしたパレードランが続く。やがてプロトンは南西側からパリへ入る。セーヌ川左岸を駆け上がり、コンコルド橋を渡って右岸へ。それと同時に、変則的な最終周回へ突入する。
まずは全長6.8kmの「シルキュイ1」。シャンゼリゼに引かれたフィニッシュラインを通過すると、凱旋門、コンコルド広場、チュイルリー庭園、ルーブル美術館中庭を巡る、おなじみのサーキットを4周する。
続く「シルキュイ2」は、モンマルトルを巡る全長16km×3周回。石畳のルピック通り(4級山岳、1km、6.5%)やサクレクール寺院前には、今年も鈴なりの観衆が詰めかけるに違いない。狭いパリの街角に歓声がこだまし、最後の戦いへ挑む選手たちの背中を力強く押すことだろう。
前回大会は丘の頂上からフィニッシュまで6.1kmしか残されていなかったが、今年はエトワール広場から分岐するレイアウトに変更され、その距離は10.3kmに延びる。開催委員会の考えによれば、このわずかな距離の違いこそが、「上れる」スプリンターたちに新たな希望をあたえるのだという。
もちろん1982年以来途絶えている、マイヨ・ジョーヌによるシャンゼリゼ区間制覇のチャンスも、再びやって来る。幾重もの意味で歴史的な瞬間が、この夏、訪れるのかもしれない。
文:宮本あさか
※山火事の影響で治安部隊をそちらに優先させるため、コースが短縮になりました。
パリのフィニッシュラインよりスタート、シャンゼリゼ周回コースは2周回多く走ります。
スタート時間は日本時間の深夜0:50予定、放送時間が変更になる可能性があります。
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
| 133.0 km | オフィシャル スタート |
16:25 | 16:25 | 16:25 | 23:25 | 23:25 | 23:25 |
| 89.9 km | 4級山岳 | 17:41 | 17:45 | 17:51 | 00:41 | 00:45 | 00:51 |
| 60.8 km | 中間SP | 18:20 | 18:26 | 18:34 | 01:20 | 01:26 | 01:34 |
| 42.2 km | 4級山岳 | 18:45 | 18:52 | 19:01 | 01:45 | 01:52 | 02:01 |
| 26.3 km | 4級山岳 | 19:01 | 19:09 | 19:19 | 02:01 | 02:09 | 02:19 |
| 10.3 km | 4級山岳 | 19:19 | 19:28 | 19:38 | 02:19 | 02:28 | 02:38 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 19:30 | 19:40 | 19:50 | 02:30 | 02:40 | 02:50 |
