コースの特徴
すべてが決する7月最後の週末が、いよいよやってきた。ツールは2日間連続でアルプ・デュエズに挑み、プロトンは史上初めて、その2つの異なる表情に触れる。初日は表側から。21のヘアピンカーブの先に、輝かしい栄光が待ち受ける。
王道とも言えるコース設定だ。アルプスの伝統的な経由地ギャップが、28回目のツール訪問を迎える。2013年、ツール100回記念大会で史上初の「アルプ・デュエズ同日2回登坂」が実現した際も、その歴史的ステージはここギャップから走り出した。
ギャップでステージが締めくくられる場合、手に汗握るダウンヒルフィニッシュが定番だ。ならばスタート地点となるときは、当然ながら急坂でレースの幕が上がる。この日もいきなり2級山岳バイヤール(登坂距離4.7km、平均勾配7.2%)に上り始める。
総距離130kmに満たない短距離走だからこそ、選手たちは爆発的な勢いで突進していくだろう。続く1級山岳ノワイエ(7.2km、8.5%)も、容赦なく急勾配が集団を苦しめる。
スプリンターたちにとっては生き残りをかけた戦い。ノワイエ山頂からは25kmを超える長い下りが続き、その後も約35kmにわたって高台の道を進む。この中盤区間を最大限に利用して、先頭とのタイム差を少しでも縮めておきたい。とはいえ、真打アルプ・デュエズの直前にも、2級山岳オルノン(5.4km、6.4%)が立ちはだかる。
そして伝統に則って、オワザン村からアルプ・デュエズへ。全長13.8km、平均勾配8.1%。スキーリゾートの宿泊施設が並ぶ山頂間際の3kmで、ようやく勾配は緩むものの、それまでは9%前後の急勾配が延々と続く。特に残り6kmを切った先には、9〜11.5%の激坂が2kmにわたって待ち構える。
1952年にこの山でツール史上初の山頂フィニッシュが争われ、ファウスト・コッピが21あるカーブのひとつにその名を刻んで以来、ツールで行われた全32回のアルプ・デュエズ登坂は、すべてこの表側から行われてきた。1970〜80年代にはオランダ勢が8勝を積み重ね、第7ヘアピンは今なおオレンジ一色に染まる熱狂的なファンの聖地として知られる。そして40年前の夏、イノーがチームの後輩レモンと手を取り合って山頂へたどり着いた光景は、世代交代、そしてそこから始まるフランス勢の長い「冷夏」の象徴となった。
この山の上でマイヨ・ジョーヌを着ていた者は、歴史上およそ9割の確率で、パリの総合表彰台の最上段に立っている。もっとも2026年大会に限って言えば、本当に重要なのは、翌日、再びアルプ・デュエズの頂でマイヨ・ジョーヌを身にまとっていることだ。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | ||
| 127.9 km | オフィシャル スタート |
14:15 | 14:15 | 14:15 | 21:15 | 21:15 | 21:15 |
| 123.1 km | 2級山岳 | 14:23 | 14:23 | 14:24 | 21:23 | 21:23 | 21:34 |
| 102.7 km | 1級山岳 | 14:52 | 14:54 | 14:56 | 21:52 | 21:54 | 21:56 |
| 38.5 km | 中間SP | 16:19 | 16:25 | 16:30 | 23:19 | 23:25 | 23:30 |
| 28.7 km | 2級山岳 | 16:36 | 16:43 | 16:49 | 23:36 | 23:43 | 23:49 |
| 0.0 km | フィニッシュ 超級山岳 |
17:24 | 17:34 | 17:44 | 00:24 | 00:34 | 00:44 |
