コースの特徴
2回目の休息日を終え、パリ到着まで残り6日。「クレシェンド」をテーマに掲げる今大会は、ここからさらに難度を増していく。3週目の戦いの火蓋を切るのは、「真実の種目」とも呼ばれる個人タイムトライアル。ここまで2週間かけて築かれた総合争いの序列を、大きく揺さぶる可能性を秘めている。
ツールが史上初めてパリから遠く離れた町で開幕したのは、ちょうど100年前、1926年のエヴィアン・レ・バンだった。史上最長5745kmの大会でもあり、初日はミュールーズ(今大会14ステージのスタート地)までの全長373kmで争われた!
100年後の今回は、ご存知ミネラルウォーターの里から、隣町トノン・レ・バンまでの全長26.1kmで争われる。ともにアルプス山麓の温泉保養地として、そしてレマン湖を代表する高級避暑地として知られる街だが、この日のコースは優雅なサイクリングとは程遠い。
序盤3分の1は上り。レマン湖を眼下に望みながら、2級山岳コート・ド・ラランジュへ。登坂距離は9.7km、平均勾配4.3%。じわじわと脚を削る長い上りの途中、残り21.3km地点で第1計測が行われ、各選手の調子やペースが早々に明らかになる。
中盤の3分の1は下り。残り16.4km地点の山頂で第2計測を終えると、約8kmのダウンヒルへ飛び込む。特に下りの中盤以降はテクニカル。道は蛇行し、ヘアピンカーブもいくつも潜んでいる。下りきった先の残り8km地点で、第3計測が待つ。
ラスト3分の1はほぼ平坦。ただし、トノン・レ・バンの街中を駆け抜けるラスト8kmだけでも、ロードブックには実に10か所もの注意喚起マークが書き込まれている。直角カーブにランドアバウト、中央分離帯、スピードバンプと、市街地特有の罠が次々と襲いかかる。しかもラスト1.5km付近でレマン湖畔へ飛び出してからは、ところどころに短い石畳区間が顔を出す。
開催委員会の想定フィニッシュタイムは35分前後。上りも下りも平地もこなせる真のオールラウンダーに、この日、勝利の女神は微笑むはずだ。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||
| 26.1 km | スタート | 13:00 | 17:15 | 20:00 | 00:15 |
| 21.3 km | 第1計測 | 13:08 | 17:23 | 20:08 | 00:23 |
| 16.4 km | 第2計測 2級山岳 |
13:14 | 17:32 | 20:14 | 00:32 |
| 8.0 km | 第3計測 | 13:27 | 17:42 | 20:27 | 00:42 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 13:35 | 17:50 | 20:35 | 00:50 |
