コースの特徴
大会2週目のクイーンステージは、ジュラ山地からアルプス山脈へ向かう激勾配バトル。フィニッシュの数時間後にはサッカーワールドカップ決勝が行われるが、マイヨ・ジョーヌ争いも、この日が事実上の決勝戦となるかもしれない。
「ジュラの真珠」と呼ばれるシャンパニョルを発つと、早くも道は上り基調となる。それでもマイヨ・ヴェールを熱望する平地巧者にとって、17.3km地点の中間ポイントは絶対に落とせない。ここまでの中間ポイントはたいてい「山の前」に配備されてきたが、3週目にそうした配慮など皆無なのだ。
続く3級山岳(登坂距離6.6km、平均勾配5.1%)は、逃げの形成を助けるだろう。しかも44.5km地点で頂上を越えれば、その先は約85kmにわたる下りと緩やかなアップダウンが続く。逃げ切りの希望をつなげるためには、できる限りここでプロトンとの差を広げておきたい。
スイス国境沿いのオート・サヴォワ県に足を踏み入れ、残り50kmを切ると、様相は一変する。残り47.9kmの1級山岳コル・ド・ラ・クロワゼット(4.6km)は、平均11.2%という恐ろしいほどの激坂だ。途中には2kmにわたる12.5%区間も待ち構え、選手たちの脚を削り、集団を粉砕する。立て続けに挑む3級山岳コート・デュ・モンも2.1km・8.3%と、やはり容赦ない。
2027年秋には、オート・サヴォワ県でUCIスーパー世界選手権が開催される。この激坂クロワゼットも、UCI関係者が下見に訪れたと言われている……。
そしてクライマックスのプラトー・ド・ソレゾンへ。ツールでは初登場だが、ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプでは3度にわたり最終日の総合決戦を演出してきた。2022年はログリッチの「アシスト」ヴィンゲゴーが区間を制し、その1ヶ月後にはツールの王者となった。今年6月には、ツールでポガチャルの「アシスト」を務めるデルトロが、区間優勝と逆転総合優勝を成し遂げている。
そのデルトロがラスト8kmを独走した山道が、7月はエース同士の決戦場となる。登坂距離は11.3km、平均勾配9%。特に序盤4kmは10〜11%の激勾配が延々と続く。開催委員長が「栄光への発射台」と呼ぶこの上りが、真の最強をあぶり出す。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | ||
| 183.9 km | オフィシャル スタート |
13:20 | 13:20 | 13:20 | 20:20 | 20:20 | 20:20 |
| 166.6 km | 中間SP | 13:43 | 13:44 | 13:45 | 20:43 | 20:44 | 20:45 |
| 147.1 km | 3級山岳 | 14:13 | 14:16 | 14:19 | 21:13 | 21:16 | 21:19 |
| 47.9 km | 1級山岳 | 16:23 | 16:32 | 16:42 | 23:23 | 23:32 | 23:42 |
| 37.9 km | 3級山岳 | 16:36 | 16:46 | 16:57 | 23:36 | 23:46 | 23:57 |
| 0.0 km | フィニッシュ 超級山岳 |
17:41 | 17:55 | 18:11 | 00:41 | 00:55 | 01:11 |
