コースの特徴
今年のツールもいよいよ折り返し地点に差し掛かり、スプリンターにとって最大の勝負どころがやってきた。2日連続の平地ステージ。ここを逃すと、もはやピュアスプリンターが「確実に」狙える機会は残されていない。マイヨ・ヴェール争いも実質的に、この2日間で大勢が決まるはずだ。
第2次世界大戦中にはナチスの傀儡政権が置かれたヴィシーに、ツール一行が74年ぶりに訪れる。一方でユネスコ世界遺産「ヨーロッパの大温泉保養都市群」にフランスから唯一登録されたこの町は、2025年パリ〜ニース4日目にスタート地を務め、アルメイダを勝利へと送り出している。
ただ、あの日は中間山塊での激しい起伏ステージだったが、今回は次なる山地へ向かうためのいわば「移動ステージ」。北へと進路を取る道の上には、小さな4級峠が2つ組み込まれているだけ。
1つ目の4級(登坂距離1km、平均勾配5.8%)は、32.9km地点に待ち受ける。手前の27.8km地点に中間ポイントが控えているから、ここを過ぎるまでおそらく逃げは許されない。残り37.9km地点で2つ目の4級(1.4km、5%)を越えると、1日中集団制御に努めてきたスプリント隊列が、作業の仕上げに取り掛かる。
フィニッシュ地ヌヴェールでは残念ながら、地元っ子レニー・マルティネスに出番は訪れそうもない。また昨パリ〜ニース3日目のTTTでは、この地でヴィスマ・リースアバイクのヴィンゲゴーがトップタイムを叩き出し、同僚ジョーゲンソンがマイヨ・ジョーヌを着たが……同じ筋書きにはならないだろう。
そもそも昨春とはフィニッシュラインそのものが異なる。この日のスプリンターがトップスピードに達するのは、ニエーヴル運河沿いの直線道路。ラスト1kmを示すフラムルージュの手前で左コーナーを抜けると、あとはボルドーのフィナーレと同じように、緩やかに右へ弧を描いていく。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 47 km/h | 45 km/h | 43 km/h | 47 km/h | 45 km/h | 43 km/h | ||
| 161.3 km | オフィシャル スタート |
14:05 | 14:05 | 14:05 | 21:05 | 21:05 | 21:05 |
| 133.5 km | 中間SP | 14:40 | 14:42 | 14:44 | 21:40 | 21:42 | 21:44 |
| 128.4 km | 4級山岳 | 14:47 | 14:49 | 14:51 | 21:47 | 21:49 | 21:51 |
| 37.9 km | 4級山岳 | 16:43 | 16:50 | 16:57 | 23:43 | 23:50 | 23:57 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 17:31 | 17:40 | 17:50 | 00:31 | 00:40 | 00:50 |
