コースの特徴
爆発的な1日になる条件はすべて整っている。誰もがコンディションを整え直した休息日明けのステージ。中央山塊の荒々しくうねる山々が、タフな逃げ屋たちの闘志をかきたてる。フランス選手たちは、7月14日の革命記念日に特別な勇気を抱くだろう。とりわけ終盤の道には、あの2人の激闘の記憶が、色濃く残っている。
逃げを巡る攻防は、長時間にわたって繰り広げられるかもしれない。オーリヤックをスタートすると、序盤60kmは比較的なだらか。しかも道は細く、神経質なまでに曲がりくねる。集団制御は決して簡単ではない。
やがてプロトンは、ヨーロッパ最大級の成層火山として知られるカンタル山地に足を踏み入れる。その円錐状の山肌をなぞるようにコースは巡り、残り100kmには、7つの山岳がぎゅうぎゅうに詰めこまれている。
残り40km、難度はさらに上がる。待ち受けるのは、1級山岳ピュイ・マリー・パ・ド・ペイロル(登坂距離7.8km・平均勾配6%)と1級山岳ペルテュス(4.4km・8.5%)の連続登坂。……まさしく2024年第11ステージと同じ組み合わせだ。あの日、ポガチャルはピュイ・マリー山頂目前でアタックし、独走態勢へ持ち込んだ。しかしヴィンゲゴーは粘り強く追い続けた。そしてペルテュスの山頂まであとわずかという場所で、ついに追いついたのだ!
ただ今回は、ピュイ・マリーへの登坂路が異なる。前回は北側からのアプローチだったが、今回は東側から。攻撃を誘発する難しい上りだ。山頂まで残り1.5kmほどで、勾配は10%前後まで跳ね上がる。
ピュイ・マリーの頂上から先、残り31kmは2年前とほぼ完全に同じ道を走る。テクニカルな下り。山道の序盤1kmにわたり11.5%の激勾配が潜むペルテュス。後続を引き離すため、2人で協力して越えた最後の3級山岳。そこからの細くうねる下りまで、すべてが重なる。
ル・リオランのスキー場へと続く上り坂で、勝負は締めくくられる。この500m・7.4%の坂道で、ポガチャルとヴィンゲゴーは一騎打ちスプリントを繰り広げた。両者はハンドルを投げ合い、フォトフィニッシュの末、軍配はヴィンゲゴーへ──。あの日と同じ山々が、再び彼らを待っている。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
| 166.6 km | オフィシャル スタート |
13:25 | 13:25 | 13:25 | 20:25 | 20:25 | 20:25 |
| 141.1 km | 中間SP | 13:59 | 14:00 | 14:02 | 20:59 | 21:00 | 21:02 |
| 98.6 km | 3級山岳 | 14:56 | 15:00 | 15:05 | 21:56 | 22:00 | 22:05 |
| 69.3 km | 2級山岳 | 15:37 | 15:43 | 15:50 | 22:37 | 22:43 | 22:50 |
| 62.8 km | 3級山岳 | 15:46 | 15:52 | 16:00 | 22:46 | 22:52 | 23:00 |
| 47.8 km | 3級山岳 | 16:07 | 16:14 | 16:23 | 23:07 | 23:14 | 23:23 |
| 30.9 km | 1級山岳 | 16:30 | 16:39 | 16:49 | 23:30 | 23:39 | 23:49 |
| 14.5 km | 1級山岳 | 16:51 | 17:01 | 17:12 | 23:51 | 00:01 | 00:12 |
| 2.7 km | 3級山岳 | 17:09 | 17:19 | 17:32 | 00:09 | 00:19 | 00:32 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 17:12 | 17:24 | 17:36 | 00:12 | 00:24 | 00:36 |
