コースの特徴
大会3日目にして、早くもピレネーで本格山岳ステージを迎える。しかも3日連続の上りフィニッシュ。ツールが序盤3日間でこれほどまでに登坂力を試した例はかつてなく、大山脈での山頂フィニッシュが大会のこの段階で組み込まれるのも、少なくとも21世紀では初めて。ただし今大会のテーマはあくまで「クレシェンド」。総合争いはいまだ序章に過ぎず、開催委員長クリスティアン・プリュドムは、「大逃げ向き」と断言する。
バルセロナ北郊外のグラノリェルスから、プロトンは戦いへと走り出す。進路は北。目指すはフランスと、その国境沿いに連なる山々だ──。
スタートから17.2km地点の3級山岳(登坂距離7.6km、平均勾配4.5%)が、強力な逃げ集団の形成をうながすだろう。その後はわずかに上り基調の道を、じわじわと突き進む。ステージ折り返し地点で中間ポイントを争ったら、いよいよピレネーに足を踏み入れる。
まず待ち受けるのは、この日最大の難関である1級山岳トセス(9.3km、6.5%)だ。ツールでは初登場ながら、選手たちにとってはよく知る上りでもある。カタルーニャ一周の常連峠で、ブエルタでも昨大会6日目に使用された。ただ昨秋は西へ下ってアンドラに向かったのに対し、今回は北側へ下る。そして残り40km前後で、お待ちかね、フランスへの入国を果たす。
続く3級山岳カルヴェールでは、全長11.4kmに及ぶ長い山道の先で、この日の最高地点となる1836mへ到達する。ここはフランス五輪委員会指定の高地合宿地として知られ、自転車チームもたびたびキャンプに訪れるおなじみのエリアだ。
締めくくりは、もしかしたら、多くの選手にとって未知の舞台かもしれない。冬はスキー、夏はMTBダウンヒルで賑わうレ・ザングルは、2022年ルート・ドクシタニーで史上唯一トップカテゴリーのレースを迎え入れた。もちろんツールの訪問は初めて。そのスキーのピストを駆け上がる1.8km、6.5%の3級山岳が、区間争いに決着をつけるとともに、今後のマイヨ・ジョーヌの行方をも占うことになる。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
| 195.9 km | オフィシャル スタート |
12:20 | 12:20 | 12:20 | 19:20 | 19:20 | 19:20 |
| 178.7 km | 3級山岳 | 12:48 | 12:49 | 12:51 | 19:48 | 19:49 | 19:51 |
| 97.5 km | 中間SP | 14:36 | 14:42 | 14:50 | 21:36 | 21:42 | 21:50 |
| 68.2 km | 1級山岳 | 15:23 | 15:33 | 15:43 | 22:23 | 22:33 | 22:43 |
| 23.6 km | 3級山岳 | 16:24 | 16:37 | 16:51 | 23:24 | 23:37 | 23:51 |
| 0.0 km | 3級山岳 フィニッシュ |
16:54 | 17:08 | 17:23 | 23:54 | 00:08 | 00:23 |
