コースの特徴
第113大会を迎えるツール・ド・フランスが、史上初めてバルセロナから走り出す。ツールにとっては2年ぶり27回目の外国スタート。スペインは過去2回「バスク」開幕を経験しているが、今年は地中海岸のカタルーニャ州都がグランデパールの舞台に選ばれた。
2026年はアントニ・ガウディの没後100周年であり、遺作サグラダ・ファミリアの主塔が、ついに完成した記念の年でもある。開幕2日前には、バルセロナが誇るユネスコ世界遺産の目の前で、チームプレゼンテーションが執り行われる。そして7月4日(土)には、参加全23チームがそれぞれに隊列を組み、同教会前を駆け抜ける。7年ぶりのチームタイムトライアル。ツール初日にいきなりチーム単位の戦いが組み込まれたのは、1971年以来、実に55年ぶりとなる。
通常ルールでは、8人制チームの場合は前から5番目の選手のタイムが、個人総合とチーム順位の双方に反映される。ただ今回は、2023年パリ〜ニースで導入され、以来ツール開催委員会が繰り返し試用してきたスペシャルルールが適応される。各選手の実走タイムが「個人」成績として記録される一方で、ステージ優勝を左右する「チーム」成績には……チームで1番目にフィニッシュした選手のタイムが採用される!
地中海岸のパルク・デル・フォラムから、各チームは5分間隔で、全長19.6kmの全力疾走へと飛び出していく。市街地を走るコースの序盤4分の3は、ほぼ直角コーナーと長い直線の繰り返し。平坦基調ではあるものの、第1中間計測地点(5.1km)以降は、実際にはわずかな上りが続く。
また、サグラダ・ファミリア前の第2計測を通ってスペイン広場へと向かう道のりは、2023年ブエルタ・ア・エスパーニャの開幕TTTとも大部分は重なっている。ただし今回は、そこから先がメインイベント。第3計測(15.9km)を終えると、一転してアップダウン区間へ。モンジュイックの丘に突入だ。
開催委員長いわく「総合勢たちは姿を隠すことは出来ない」。なにしろラスト3.7kmに、上りが2つ待ち構える。まずは全長1.1km、平均勾配5.1%の上り。そこから緩やかに下った後、ラスト800mからの、勾配7%の上り坂。果たしてチームリーダーが単独でフィニッシュを目指すのか。アシストができる限り付き添うか。発射されるとしたらどちらの坂か。各チームの戦術と、総合エースたちの脚とが試される。
開催委員会によればフィニッシュタイムは21分前後。1992年夏季五輪競技場前で最速のタイムを叩き出した選手が、チームを区間勝利に導き、自らは大会初日のマイヨ・ジョーヌに輝く。ちなみに最後の上りは「等級のない山岳」に指定された。ポイントこそ与えられないものの、大会最初の山岳ジャージ着用者を決める。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||
| 19.6 km | スタート | 17:05 | 18:55 | 00:05 | 01:55 |
| 14.5 km | 第1計測 | 17:11 | 19:01 | 00:11 | 02:01 |
| 9.1 km | 第2計測 | 17:16 | 19:06 | 00:16 | 02:06 |
| 3.7 km | 第3計測 | 17:22 | 19:12 | 00:22 | 02:12 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 17:26 | 19:16 | 00:26 | 02:16 |
