コースの特徴
泣いても笑っても2021年大会最後の山岳大戦。いまだ赤玉を巡る争いが続いているなら、この日だけで大量62ptを収集可能だ。いまだマイヨ・ジョーヌを諦めきれないクライマーなら、ステージ終盤の2つの超級峠にすべて懸けるしかない。
前日同様、始まりはなだらかに。ピレネー巡りの拠点であり、今回で73回目のステージ地というポーから、序盤65kmほどはほぼ平地を走る。途中2つの4級峠を通過するが、この先に立ちはだかる巨大2峠に比べれば、ほんの些細な出っ張りに過ぎない。
やはり前日同様に、平坦部分の62.7km地点には、中間スプリントも待ち受ける。緑ジャージの候補者たちが、グルペットを作る直前に、最後の駆け引きを繰り広げる。
そこから目指すは超級トゥールマレーだ。長い山道(17.1km)と、高い標高(2115m)、さらには勾配の厳しさ(平均7.3%、後半7kmに渡り9〜10%が続く)とで、アルプスのガリビエと並ぶ2大伝統峠の地位を守り続けてきた。今年も山頂には、元開催委員長の名を冠したジャック・ゴデ賞(5000ユーロ)が懸けられている。
山頂から標高差約1400mを一気に駆け下りたら、締めくくりの超級リュズ・アルディダンへ。10年ぶりのツール登場となる光の山の、全長13.3km・平均勾配7.4%の山道は、きっとバスク旗の赤&緑で埋め尽くされるに違いない。いや、もしかしたら、かつてこの山を制した2人のエウスカルテル・エウスカディ選手に敬意を表して、オレンジに染まるだろうか。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
33km/h | 35km/h | 37km/h | 33km/h | 35km/h | 37km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:50 | 13:50 | 13:50 | 20:50 | 20:50 | 20:50 |
10.6km地点 | 4級山岳 | 14:09 | 14:08 | 14:07 | 21:09 | 21:08 | 21:07 |
54.6km地点 | 4級山岳 | 15:20 | 15:15 | 15:11 | 22:20 | 22:15 | 22:11 |
62.7km地点 | 中間スプリント | 15:33 | 15:28 | 15:23 | 22:33 | 22:28 | 22:23 |
94.1km地点 | 超級山岳 | 16:42 | 16:31 | 16:22 | 23:42 | 23:31 | 23:22 |
129.7km地点 | ゴール 超級山岳 |
17:44 | 17:30 | 17:19 | 0:44 | 0:30 | 0:19 |