栗村修のビギナーズガイド

     

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ポガチャル
ポガチャル

タデイ・ポガチャルTadej POGACAR

ポガチャル ポガチャル

トレードマークの《アホ毛》がヘルメットから飛び出している。

ポガチャル ポガチャル

2020年大会総合優勝

ポガチャル ポガチャル

天才なのにアホ毛が
トレードマーク

初出場した前回のツール・ド・フランスを21歳という年齢で制した若き天才。とにかく才能の塊みたいな選手で、どこまで伸びていくのか分かりません。ペダル一踏み一踏み強くなっているような選手です。2017年にスロベニアのコンチネンタルチームでUCIチーム入りを果たしますが、その当時はお給料なんて殆どもらっていなかったと想像します。それが、今では推定年俸6億4000万円!(フランスレキップ紙)個人収入など含めれば実質年収10億円に迫るのではないでしょうか。

一気にセレブリティーの仲間入りを果たした彼ですが、インタビューの中で、それ以前の生活と変わらずに彼女と質素な生活を続けていると話しています。ツール優勝後に地元スロベニアからモンテカルロにお引越しされたとのことですが、それも税金対策なのでしょう(モンテカルロで質素な生活ってどんな生活...?)。でも、実際に彼の振る舞いや言動からは質素さが伝わってきます。彼のトレードマークであるヘルメットから飛び出る《アホ毛》もそれを象徴しています。あの毛の出方は、真似しようと思っても真似できるものではありません。もはや計算して(素朴さの演出!?)出していることすら想像してしまいます。計算じゃなければ偶然の産物だし、僕が選手だったら憧れる代物です。ちょうどサッカー選手がソックスをずらして履くみたいな、ある種の厨二病的カッコ良さを感じます(僕も学生時代は学ランの丈短くして着ていました?)。

自転車界の年齢的なピークは30歳前後と言われています。5勝クラブの選手たちも、最初のツール制覇は23歳を過ぎてからです。それを考えると、ポガチャルは5勝クラブなんて余裕で到達する気がしてきますが、こうして僕らが話していることが、彼へのプレッシャーに変わってしまわないか心配します。フィジカル面は最強ですが、実態は22歳の若者です。若くして栄光を掴んだ選手が潰れていく実例はスポーツ界に多く存在しますが、彼もまたそのリスクに晒されています。ツールのチャンピオンは自転車界の象徴です。ランス・アームストロング時代の問題の全てが清算されたわけではなく、様々な噂や疑惑が浮上しては消えていく中で、強すぎるがゆえに、彼にも疑念の目が向けられても不思議ではありません。彼の天然素材的なパーソナリティーが、さまざまリスクを中和させられるのか。「僕は天然素材だから大丈夫」。きっと彼ならそう言ってくれるはずです。

解説

5勝クラブ・・・過去にツール・ド・フランスで5度の総合優勝を果たした4人の偉大な選手たちを総称して「5勝クラブ」と呼ぶ。ジャック・アンクティル(フランス)、エディ・メルクス(ベルギー)、ベルナール・イノー(フランス)、ミゲル・インデュライン(スペイン)がその人で、現役最多優勝を誇るクリス・フルーム(4勝)も、この5勝クラブ入りを目指している。

アームストロング・・・自転車界で一時代を築き、ツール・ド・フランス総合優勝7連覇を記録するも、後にドーピングが発覚し、タイトルを剥奪された。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    可愛い子には旅をさせよ
  • 向いてそうな仕事:
    大学生
  • 好きそうな動物 :
    小動物
  • 休みの日にしそうなこと :
    森の中で彼女とバーベキュー
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    寝グセなおし
  • 好きなものは... :
    最初に食べそう
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    若手営業エース
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    若いのにしっかりしてるね
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    キミは人の話を聞いていない様で全部聞いているんだな
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    最初からできないと諦めてるやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    ぼくは天然素材だから大丈夫?
  • 自転車のココに拘っていそう :
    こだわりなさそう
  • 得意そうな教科 :
    文系
  • 羨ましポイント :
    持って生まれた才能
  • お風呂で最初に洗う場所 :
    髪の毛(クセ毛)
  • 乗ってそうな車 :
    ポルシェ
ログリッチ
ログリッチ

プリモシュ・ログリッチPrimoz ROGLIC

ログリッチ ログリッチ

衝撃的な敗戦を喫した後、ポガチャルを笑顔で祝福するログリッチ(左)

ログリッチ ログリッチ

まさかの逆転負けを喫した2020年大会の第20ステージ

ログリッチ ログリッチ

持ち前のジャンプ力で逆境を跳ね返せ

元々スキージャンプの選手でしたが、怪我で引退した後、ロードレースに転向した特異な経歴を持つ選手です。ユンボ・ヴィスマという強豪チームでエースを務めるその実力は誰もが認めるところですが、こちらを驚かせる逆転負けや落車による敗戦など、不運なイメージがある選手でもあります。昨年のツールでも最後の最後でポガチャルに逆転負けを喫しました。

ただ、彼の素晴らしいところは、切り替えの早さが半端じゃない。目も当てられないような敗戦を喫しても勝者を讃える姿や、真摯にインタビューに答える姿は、もはや仏の境地です。人生とは苦難がベースにあり、欲に溺れずに現実を受け入れる姿は、どこか私たち日本人に訴えるものがあります。

とてもシャイで、派手なことを好まない性格。メディア嫌いな印象を相手に与えることもありますし、日本人的な感覚では気が利かないと映ってしまうこともあるようですが、彼は純粋に勝利だけを追い求めているのだと感じます。赤い炎ではなく、青い炎をメラメラと燃やしている印象です。カリスマ性のあるリーダーという感じはしませんが、チームメイトが彼を懸命にサポートしている姿を見ると、知れば知るほど好きになってしまう魅力を持つ人間なのかもしれません。みなさんの学校や職場にもいると思いますが、空気を読まない言動で最初ちょっと遠ざけられるけど、その後に力を発揮して一気に注目の的になるタイプだと想像します。

自分の仕事に忠実であるからこそ、集中しているときにズケズケと他人に入って来られるとあからさまに嫌な顔をしそうな印象があります。ラーメン屋で隣のおじさんに話しかけられて舌打ちしちゃうようなタイプです。「めっちゃ集中して食いたいのに、お前話しかけてくんなよ」みたいな。僕だったらイラっとしてもその人と話しちゃうと思うんですけど、ログリッチはたぶんガン無視で食べ続けると思います。でも根はすごく優しい職人タイプですね。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    雨降って地固まる
  • 向いてそうな仕事:
    庭師
  • 好きそうな動物 :
  • 休みの日にしそうなこと :
    昼寝
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    散歩
  • 好きなものは... :
    最後に食べる
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    制作部
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    いつか報われるさ
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    我慢強い子だね
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    好きなラーメンを食べている最中に話しかけるやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    夜明け前がもっとも暗いんだ
  • 自転車のココに拘っていそう :
    ポジションをミリ単位で調整してそう
  • 得意そうな教科 :
    文系
  • 羨ましポイント :
    引き摺らないメンタル
  • お風呂で最初に洗う場所 :
    足の指先
  • 乗ってそうな車 :
    Eクラスステーションワゴン
ゲラント・トーマストーマス
ゲラント・トーマストーマス

ゲラント・トーマスGeraint THOMAS

ゲラント・トーマストーマス ゲラント・トーマストーマス
ゲラント・トーマストーマス ゲラント・トーマストーマス

2019年はエガン・ベルナルのアシスト役として勝利に大きく貢献

ゲラント・トーマストーマス ゲラント・トーマストーマス

2018年はフルームの代わりに総合優勝に輝いた

シュールなギャグがお好きな機関車トーマス

鉄の意志を持った努力家である彼は、多くの人の証言として、どんな環境や苦しい練習でも淡々とこなす精神力を持っています。2018年のツール・ド・フランスでは、総合エースだったチームメイトのクリス・フルームのアシストとして出場するも、チーム戦略により総合優勝を果たします。それでも彼は最後まで「エースはフルームだ」と言い続けるほど、どこまでもアシスト気質な男です。

例えば、すごい食べたいラーメンがあって、徹夜して並んでいたとします。いよいよ食べられるぞってときに店主から「残り1杯です」と言われたらみなさんはどうしますか?きっと彼ならシュールなギャグを言いながら「どうぞ!どうぞ!」と後ろの人に譲ってあげるに違いありません。でもね、内心ではやっぱり食べたいんですよ。人間だもの。だから、酔ったときにはついつい「全部食いたいよ!(勝ちたいよ!)」と本音をポロリとこぼしてしまうタイプでしょう。

昨年のツールではメンバーから外される屈辱も味わいました。しかも、代わりに出場したジロでは落車骨折リタイアという悲運に見舞われます。エースを任されるといまいち嵌らない彼ですが、年齢的には今年35歳、残されたチャンスは決して多くありません。それでも、インタビューから漏れ聞こえてくるのは、彼の女房役としての性。ニヒルでシュールなコメントの裏には、他人が嫌な思いをするなら俺が我慢すればいい的な、信念を感じます。厳しいトレーニングに打ち勝つ精神力を備える彼は、自分自身の欲までやすやすと抑え込んでしまうに違いありません。でも、私が考えるに、それでは人間として辻褄が合いません(そんな聖人君子がいるわけない!)。きっと彼には人には言えない癖があり、そこで日頃のフラストレーションを爆発させているのでしょう。

そんな彼の会社での適正ポジションは....経理部長とか、総務系ですね。固い職種なんだけど、ちょっと悪っぽいスーツ着て真面目さを隠してるみたいな。経理部長が抜擢されて社長をやるケースもありますもんね。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    縁の下の力持ち
  • 向いてそうな仕事 :
    電力会社社員
  • 好きそうな動物 :
    かわうそ
  • 休みの日にしそうなこと :
    長距離トレーニング(休みなのに)
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    Zwift
  • 好きなものは... :
    最後に食べそう
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    経理部長(見た目は営業っぽいのに)
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    笑いのセンス最高っすね
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    友達想いだね
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    自分の友人を悪く言っているやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    本当は全部勝ちてえんだよ
  • 自転車のココに拘っていそう :
    パワーメーターのデータ管理がすごそう
  • 得意そうな教科 :
    理系
  • 羨ましポイント :
    欲を抑える能力
  • お風呂で最初に洗う場所 :
    もみあげ
  • 乗ってそうな車 :
    Gクラス
クリス・フルーム
クリス・フルーム

クリス・フルームChris FROOME

クリス・フルーム クリス・フルーム
クリス・フルーム クリス・フルーム

さいたまクリテリウムでのフルーム

クリス・フルーム クリス・フルーム

フルーム・スマイル

鉄の意思を持つ自転車レース界の良心

ツール4勝(現役最多)を誇る自転車界のスーパースターであり、鉄の意志を持つ自転車界の良心です。ツールで勝つということは、人々の妬み嫉みの対象にもなるため、宿命的な逆境に襲われます。彼もまた、レース中に沿道のファンから唾をかけられたり、ときには尿をかけられることもありました。ブーイングの中を走ることは当たり前、それでも彼は常に笑顔を絶やさず、淡々と《継続》してきた男です。

その原動力が何かと分析するに、表面的な穏やかさの裏側には、勝つことに対する計り知れない執念の存在を感じます。彼を「終わった」と言う人も少なくない中で、現在の年齢や満身創痍のコンディションを考えれば、ツール5勝クラブ入りの夢(あと1勝)を諦めても不思議ではありませんが、それでも諦めないのがフルームという男なのです。

普通、人間は弱さを隠すものですが、彼は自分の溢れる執念と強さを隠しているようにさえ見えます。猛獣のような飽くなき向上心やハングリー精神を、紳士の仮面で隠しているに違いありません。過去、ツールで7勝したアームストロングという選手がいました(後にドーピングで剥奪)。彼はフィジカルの強さだけではなく、人を蹴落としてまで勝つような選手でしたが、裏を返せばツールでそれだけ勝つためには国を動かすくらいの政治力や傲慢さが必要で、4勝しているフルームの中にもその獰猛性は隠れているはずなのです。しかし、それがコントロールされているのが彼であり、その精神力には驚嘆するばかりか、恐ろしさすら感じてしまいます。

会社組織で力を発揮するポジションはやはり社長でしょう。顔の特徴からしてソフトバンク社長の孫正義さんを彷彿とさせますよね。笑顔で相手を油断させながらも、内面には想像を超える野心やビジョンを抱えているに違いありません。大腿骨を骨折しながらもツール5勝目を目指すという、我々には想像できない向上心を持つ、逆境をも力に変えてしまう尊敬すべき選手です。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    継続は力なり
  • 向いてそうな仕事:
    先生
  • 好きそうな動物 :
    ねこ(愛猫:CoCo)
  • 休みの日にしそうなこと :
    筋トレ
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    ストレッチ
  • 好きなものは... :
    栄養学に従う
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    経営企画部
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    がんばり過ぎないでね
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    目標達成率がすごい
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    文句ばかり言っているやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    お酒はカラダに良くありません
  • 自転車のココに拘っていそう :
    少しでも速く走れる要素を常に探してそう
  • 得意そうな教科 :
    理系
  • 羨ましポイント :
    衰えることのない強烈な勝利への欲求
  • お風呂で最初に洗う場所 :
  • 乗ってそうな車 :
    Sクラス
ジュリアン・アラフィリップ
ジュリアン・アラフィリップ

ジュリアン・アラフィリップJulian ALAPHILIPPE

ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ

フランスの期待を一身に背負いう

ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ

表情豊にファンを魅了する

ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ

フランスが世界に誇る虹色エンターテイナー

生まれながらのエンターテイナーであり、喜怒哀楽に豊かで、プロスポーツ選手として見ている人たちが求めているものを良く理解している選手です。その一挙手一投足で観衆を飽きさせずに魅了し続けるという意味では、現在のロードレース界において最も入り口となっている選手かもしれません。自然体で派手な印象を与える彼ですが、才能だけでここまで上り詰めた選手ではありません。高い才能を持ちつつも、自己マネジメントに長けており、元々持っている勝負勘みたいなものが、選手としての強みと言えます。

最近第一子が生まれた彼ですが、奥さまも元々有名な自転車選手で、その奥様の元旦那さんはAG2Rの選手(略奪婚ではないようですが)。ラムールの国フランスでは、既婚者でも彼氏彼女がいる?という、日本人的な発想ではやや違和感のある世界ですが、僕はアラフィリップは異性関係ではピュアだと踏んでいます。活発でやんちゃな女性が奥さまの場合、旦那さんは異性に対して奥手な傾向があると私は分析しています。アラフィリップの奥さまも活動的な女性なので、一見派手な印象のあるアラフィリップは子どもが生まれたことで安定感が出るかもしれません。

一昨年、彼がツールで総合優勝しかけたときには沿道のフランス人ファンが一気に増えたそうです。ある意味で、フランス自転車界の救世主と言えるかもしれません。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    笑う門には福来たる
  • 向いてそうな仕事:
    ドラマー(実際にやっていた)
  • 好きそうな動物 :
  • 休みの日にしそうなこと :
    音楽鑑賞
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    大音量で好きな音楽を聴きながらコーヒーを飲む
  • 好きなものは... :
    意外と最後に食べそう
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    広報部
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    キミの走りを見ていると笑顔になる
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    少し落ち着きがありませんね
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    まっすぐ走っているやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    (ひたすら踊っている)
  • 自転車のココに拘っていそう :
    デザイン
  • 得意そうな教科 :
    文系
  • 羨ましポイント :
    スター性
  • お風呂で最初に洗う場所 :
    鏡の前でポージング
  • 乗ってそうな車 :
    マセラッティ
ペーター・サガン
ペーター・サガン

ペーター・サガンPeter SAGAN

ペーター・サガン ペーター・サガン

マイヨ・ヴェールには7度輝いた

ペーター・サガン ペーター・サガン
ペーター・サガン ペーター・サガン

自転車レース界のロックスター

この20年で《才能の塊》が誰かと問われれば、迷わずサガンを挙げます。20歳そこそこで出てきて、発言も自由奔放で、色々とやらかしもしてきましたが、本当に勝ちまくってきた選手です。若い頃はポテトフライは食べるしビールは飲むしで、到底自転車選手とは思えない食生活だったとも伝え聞きます。自由奔放さの性質として、アラフィリップが永遠の少年タイプだとすれば、サガンは《元ヤンさん》タイプですかね。年を重ねるごとに哲学的な思想を持ち、人間性も厚くなって、今は一国の主。「でも俺、昔はヤバかったんだぜ」みたいな男です。そういう意味ではロックスターですよね。

そんな彼の最大の敵は《飽き》。インタビューでは酒に酔わずとも「なんか楽しいことしてぇなぁ...」と公言する始末でした。世界選手権3連覇をはじめ、マイヨ・ヴェールも7回奪取。自転車界の顔として勝ちに勝ち続けてきた結果、彼はロードレースに飽きを感じてしまったと。そこからというもの、彼の成績はやや停滞し、コロナ禍の昨年はあまり勝てませんでした。彼にとってはおそらく初めての敗北....周囲からも「サガンは終わった」という声が聞こえはじめたほどです。しかし、そこで終わらないのがサガンという男。彼が元々持っている闘争本能にスイッチが入った気がします。サガン第2章の幕開けは近いのかもしれません。

引退後は「楽しいことしてぇなぁ」と言いながらいろいろな事業に手を広げていきそうなイメージです(あくまでもイメージです)。奥さまとも早々にお別れされていますが、もっと楽しいことをしたいからお別れになられたのかもしれませんね。

解説

マイヨ・ヴェール・・・ポイント賞ランキング1位の選手が着用できる緑のジャージ。中間スプリント地点と、ゴール地点に設定されたポイントを、最も多く獲得した選手が着用する権利を得られる。スプリンターが多くポイントを獲得できるルールやポイント配分になっているため、キング・オブ・スプリンターをの証でもある。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    好きこそ物の上手なれ
  • 向いてそうな仕事:
    イタリアンレストランオーナー
  • 好きそうな動物 :
    意外にもねこ
  • 休みの日にしそうなこと :
    マウンテンバイクで遊んでいる
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    寝起きは悪そう
  • 好きなものは... :
    最初に食べる
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    個人事業主
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    天才って大変だよね
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    ウィリーうまいね
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    なんでもかんでも型にはめてくるやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    なんか楽しいことして?な?
  • 自転車のココに拘っていそう :
    他人の自転車でも勝てそう
  • 得意そうな教科 :
    文系
  • 羨ましポイント :
    バランス力
  • お風呂で最初に洗う場所 :
  • 乗ってそうな車 :
    ハマー
マチュー・ファンデルプール
マチュー・ファンデルプール

マチュー・ファンデルプールMathieu VAN DER POEL

マチュー・ファンデルプール マチュー・ファンデルプール
マチュー・ファンデルプール マチュー・ファンデルプール
マチュー・ファンデルプール マチュー・ファンデルプール

神は三物を与えたサラブレッド

三つの種目(ロードレース・シクロクロス・マウンテンバイク)をまたにかける選手で、シクロクロスでは世界選手権4勝、マウンテンバイクでは東京五輪で金メダルを目指す世界トップライダーです。もちろんロードレースでも大暴れしていて、今年の春先に行われたストラーデ・ビアンケでは、並み居る強豪をなぎ倒して優勝を果たしました。はっきり言って、もはや別惑星の強さを持っている選手です(宇宙人です)。近年、これだけ各種目のレベルが上がってきた中で、種目を横断して活躍することは簡単ではありませんし、同時に三種目を横断している時点で前例がありません。ただ強すぎて、もう意味不明です。この後もどこまで行ってしまうのか分からない規格外の強さをもった、自転車界の大谷翔平といったところでしょうか。

そんな彼のお父さまも元々有名なロードレースの選手で、祖父はレイモン・プリドールという世界的に有名な選手でした(まさにサラブレット)。そして、彼が今年のツール・ド・フランスに初出場するというニュースは世界中で関心を集めています。春のクラシック以降はマウンテンバイクに専念しましたが、ロード復帰戦のツール・ド・スイスではいきなりステージ2勝の強さをみせたので、ツールのスプリントステージ&丘陵ステージを全勝してしまいかねないほどの恐ろしさを秘めています。見た目も正統派なイケメンで、筋肉もモリモリです。上腕二頭筋が好きな人は彼に惹かれること間違いなしです(mathieuvanderpoel)。男に好かれる男とも言えるかもしれません。彼を見たいがために、今年のツールを視聴する人も世界中で増えるでしょう。今、最も旬な選手です。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    三兎を追うものは三兎とも得る
  • 向いてそうな仕事:
    売れっ子クリエイター
  • 好きそうな動物 :
    大型犬
  • 休みの日にしそうなこと :
    シクロクロス
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    腕立て伏せ
  • 好きなものは... :
    三角食べ
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    エリート出世コース
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    お父さんを超えたね
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    なんて子だ
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    ひとつのことしかできないやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    おれは酒如きでは酔わない
  • 自転車のココに拘っていそう :
    タイヤ
  • 得意そうな教科 :
    文系
  • 羨ましポイント :
    すべてを持っている
  • お風呂で最初に洗う場所 :
    上腕二頭筋
  • 乗ってそうな車 :
    フェラーリ
トーマス・デヘント
トーマス・デヘント

トーマス・デヘントThomas DE GENDT

トーマス・デヘント トーマス・デヘント

逃げるデヘント先生

トーマス・デヘント トーマス・デヘント
トーマス・デヘント トーマス・デヘント

夢と希望を与える逃げ屋の浪漫飛行

デヘント先生の愛称でファンから親しまれる《逃げ職人》。髭モジャの風貌が物語るように、癖のある職人気質な選手です。逃げの選手はオンとオフがはっきりしていて、自分が狙うステージ以外では、集団の後ろで休んでいることが多いです。上りになると前にいた選手が遅れだしますが、集団の一番後ろを走っている彼は、その疲れ果てて息も絶え絶え走る選手たちを抜くのが趣味だと公言するほど変わった性癖の持ち主です。そもそも前を走れるなら走って!という話ですが、謎の性癖を公言しても許されるところが、彼の魅力と強さを物語っています。チームにはカレブ・ユアンというトップスプリンターがいるので、最近は平坦ステージでもユアンのために仕事をしていますが、ユアンは今年3つのグランツール全てに出場するため、ツールは途中でリタイアするかもしれません。ですので、大会中盤以降に、デヘント先生の《浪漫飛行》が見られるのではないでしょうか。注目です。

そもそも彼はグランツールで総合3位になるほどの実力の持ち主です。本当は総合優勝も狙えるはずなのに、狙わない。ジロで総合3位になったときが相当しんどかったらしく、「それしんどい....俺のキャラじゃない。俺はアシストと逃げ専門でいいや!」と心に誓ったのでしょう。でも、そんなわがままが通用するくらいに強いしキャラも立っているので、チームとしても契約しているということです。

解説

逃げ・・・ロードレースでは、プロトンと呼ばれる集団が形成される。集団内は空気抵抗が減ることで体力温存ができる他、様々な戦術・戦略が企てられるが、その集団から飛び出して先行することを「逃げ」と呼ぶ。

栗村修の妄想アンケート

レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)

  • 日本の好きなことわざ :
    伝家の宝刀
  • 向いてそうな仕事:
    農業
  • 好きそうな動物 :
    爬虫類
  • 休みの日にしそうなこと :
    他の選手のTwitterチェック
  • 朝起きて一番最初にしていそうなこと :
    Twitter
  • 好きなものは... :
    部屋に持ち帰ってあとで食べる
  • 会社で最も力を発揮しそうなポジションは :
    人事部
  • 他人から言われて嬉しそうな言葉 :
    少し変わってますね
  • 子供の頃に先生から褒められたこと :
    小学生には思えないな
  • 街中で見るとイラッとする他人の行動 :
    いつも一生懸命なやつ
  • 酔うとついつい言ってしまう口癖:
    集団の後ろで遅れてくるやつ抜くのが一番楽しいんだな
  • 自転車のココに拘っていそう :
    なぞの拘りを持っていそう
  • 得意そうな教科 :
    実は理系
  • 羨ましポイント :
    世界観
  • お風呂で最初に洗う場所 :
    ヒゲ
  • 乗ってそうな車 :
    フォルクスワーゲン