コースの特徴
開幕から1週間。いよいよ本格的な山の戦いが始まる。ジュラ山脈の南端オヨナからツール一行は走り出すと、ステージ後半で、ついにアルプス山脈へと足を踏み入れる。
いきなり6.5%超の上りでステージは幕を明ける。ただし5km地点で無印の山頂を乗り越えたら、しばらくはなだらかな起伏が続く。ステージ中盤には軽めの山も2つ待っている。
戦いが加熱するのは残り50kmを切ってから。モン・サクソネ(登坂距離5.7km、平均勾配8.3%)、ロム(8.8km、8.9%)、コロンビエール(7.5km、8.5%)と、1級3連続登坂が組み込まれた。特に後半2峠は10%超のゾーンが延々と続く上に、山と山の間にほぼ谷間がない。つまり下り切った先で体制を整え直すことなど不可能。だからこそ今年と同じロム→コロンビエールの連続登坂が登場した2018年大会は、ロムの山頂間際でアラフィリップがアタックを打ち、そのままとてつもないダウンヒルで独走体制に持ち込んだ。
コル・ド・ラ・コロンビエールの山頂でボーナスポイント(8秒、5秒、2秒)を収集したら、あとはフィニッシュ地まで約15kmの下り坂。4年前は2位以下に1分34秒もの大差がついた。2009年大会はやはり同じ山からの下りで、コンタドール&シュレク兄弟がライバルたちを2分以上引き離した。アルプス初日に、思わぬ大差がついてしまう可能性はある。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
35km/h | 37km/h | 39km/h | 35km/h | 37km/h | 39km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:15 | 13:15 | 13:15 | 20:15 | 20:15 | 20:15 |
44.8km地点 | 中間スプリント | 14:26 | 14:22 | 14:21 | 21:26 | 21:22 | 21:21 |
61.9km地点 | 3級山岳 | 14:58 | 14:53 | 14:49 | 21:58 | 21:53 | 21:49 |
72.5km地点 | 4級山岳 | 15:18 | 15:11 | 15:07 | 22:18 | 22:11 | 22:07 |
104km地点 | 1級山岳 | 16:13 | 16:03 | 15:56 | 23:13 | 23:03 | 22:56 |
122.1km地点 | 1級山岳 | 16:48 | 16:35 | 16:26 | 23:48 | 23:35 | 23:26 |
136.1km地点 | ボーナスポイント 1級山岳 |
17:14 | 17:00 | 16:50 | 0:14 | 0:00 | 23:50 |
150.8km地点 | ゴール | 17:32 | 17:17 | 17:06 | 0:32 | 0:17 | 0:06 |