コースの特徴
東へ。ひたすら東へ。大会開幕からすでに1週間走り続けてきたプロトンは、この日は6時間以上もサドルの上で過ごす。今大会最長の、いや、正真正銘21世紀ツール最長の249.1kmをかけて、コペンハーゲン開幕で予定されていた本来のコースと合流しつつ、アルプスの麓へと急ぐ。
最長の上に、コースの最終3分の1には、5つの上りが組み込まれている。しかも200kmを超えてから3級クロワ・ド・ラ・リベラシオン(残り35.3km)、2級シニアル・デュション(18.1km)、4級ラ・グルロワ(7.9km)と、立て続けに3つよじ登らねばならない。
中でも今ステージの目玉は、「高地の目印」という意味を持つ初登場シニアル・デュション。登坂距離5.8km、平均勾配5.6%と一見平凡な上りに思えるが、この数字はいわば目くらまし。実は序盤約2.5kmで勾配6%程度の坂を上った後、一旦道は平坦→下りとなる。そして終盤1.8kmで再び道は上り始め……残り1kmは平均勾配13.1%、最大19%という激坂に変わる!
すでに230km走った後に立ちはだかる、この恐ろしい壁が、戦いをどう動かすか。別名「ジュリアンの山(モン・ジュリアン)」から、ユイの壁(1.3km、平均9.8%、最大26%)を3度制したジュリアン(アラフィリップ)が、フランスの期待通りに飛びたてるだろうか。シニアル・デュションのてっぺんでは、ご褒美としてボーナスポイントも配分される。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
39km/h | 41km/h | 43km/h | 39km/h | 41km/h | 43km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 11:15 | 11:15 | 11:15 | 18:15 | 18:15 | 18:15 |
115.4km地点 | 中間スプリント | 14:04 | 13:56 | 13:49 | 21:04 | 20:56 | 20:49 |
161.5km地点 | 3級山岳 | 15:14 | 15:03 | 14:53 | 22:14 | 22:03 | 21:53 |
178.2km地点 | 4級山岳 | 15:43 | 15:30 | 15:19 | 22:43 | 22:30 | 22:19 |
213.8km地点 | 3級山岳 | 16:45 | 16:28 | 16:13 | 23:45 | 23:28 | 0:00 |
231km地点 | ボーナスポイント 2級山岳 |
17:16 | 16:58 | 16:41 | 0:16 | 23:58 | 23:41 |
241.2km地点 | 4級山岳 | 17:32 | 17:12 | 16:55 | 0:32 | 0:12 | 23:55 |
249.1km地点 | ゴール | 17:42 | 17:22 | 17:05 | 0:42 | 0:22 | 0:05 |