コースの特徴
2026年のマリア・ローザの胸元には、「私はフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州です」との一文が記されている。今年は1000人近い犠牲者を出した1976年5月のフリウリ地震から、ちょうど50年。震源地に隣接するジェモーナ・デル・フリウーリの、当時最前線で救助活動を行った陸軍山岳師団の兵舎前から、ジロ一行は鎮魂の旅へと走り出す。
ステージの序盤3分の2は、ほぼ平坦な道を進む。スタート直後にはひときわ被害が大きかった地を巡り、24km付近でジョナタン・ミランが子ども時代を過ごしたブーヤ村も通過。73.6km地点では、やはり壊滅的な被害を受けたフォルカリア・ネル・フリウリで、中間スプリントが争われる。
直後には3級クラウゼット(登坂距離6.9km、平均勾配5.7%)を越えるが、すぐに道は再びフラットに戻る。次の山までは約45km。それでも、単調な平地を突き進むうちに、今ジロ最後の勝負へ向け否応なしにスピードと緊迫感を高めていくはずだ。
残り67.3km、1級ピアンカヴァッロの山道へ、プロトンは勢いよくなだれ込む。上り始めたら、たちまち集団は散り散りになるだろう。なにしろ全長14.5km、平均勾配7.8%のこの山は、序盤がひときわ厳しい。最初の6kmは平均9.4%にも達し、1kmにわたり11%台の激ゾーンも潜む。
2017年と2020年にも、ここで山頂フィニッシュが争われた。また1998年にマルコ・パンターニが勝ち取り、ジロ総合優勝の足固め……さらにはジロ・ツール同一年制覇「ダブルツール」の起点となった思い出の地でもある。ただ、いずれのときも、登坂は1回だけだった。一方で今回は、特別に2回上る。もちろんその前に、山から下りなければならない。滅多にレースが通らない裏山の細道には、いくつものヘアピンが連なる。下りきった先の平地には、4つのトンネル通過も待ち受ける。
2度目のピアンカヴァッロが、いよいよ今大会最後の山登り。今年も何かが起こるだろうか。過去10年で5回、最終日前夜に、マリア・ローザの交代劇が起こってきた。1年前も我々は衝撃的な逆転を見届けた。この山の上で、すべてが決する。1日の終わりに総合首位の座に立っていた者こそが、ばら色の衣でローマ凱旋を果たす。
text:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | ||
| 200.0 km | オフィシャル スタート |
11:00 | 11:00 | 11:00 | 18:00 | 18:00 | 18:00 |
| 126.4 km | 中間SP | 12:30 | 12:33 | 12:38 | 19:30 | 19:33 | 19:38 |
| 114.2 km | 3級山岳 | 12:50 | 12:55 | 13:01 | 19:50 | 19:55 | 20:01 |
| 52.7 km | 1級山岳 | 14:23 | 14:34 | 14:47 | 21:23 | 21:34 | 21:47 |
| 23.7 km | レッドブルKM | 14:57 | 15:10 | 15:24 | 21:57 | 22:10 | 22:24 |
| 0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
15:44 | 16:00 | 16:18 | 22:44 | 23:00 | 23:18 |
