コースの特徴
最後の週末が訪れ、クイーンステージの審判が下される。待ち受けるのは6つの難峠。獲得標高は大会最多の5000mに達する。標高の高さも、勾配の厳しさも、すべてが荒々しい。
中世都市フェルトレの、石畳の小路から、途方もない冒険へと走り出す。目指すは北。恐ろしきドロミテ山地へ。ステージの序盤3分の1こそ比較的平坦ながら、そこから先はフィニッシュの瞬間まで、ひたすら上りと下りしか存在しない。
1級パッソ・ドゥラン(登坂距離12.1km、平均勾配8.2%、最大14%)では、早くもセレクションが始まるだろう。続く2級2連続を終えると、剣のような岩峰が天へ突き立つパッソ・ジャウの、その標高2236mの高みへ。2026年ジロ最高地点「チーマ・コッピ」へと誘う全長9.9kmの上りは、平均9.3%・最大14%という凄まじさ。もちろん頂まで上り詰めた先も、薄い酸素の中で、決して集中力を切らしてはならない。上りは29のヘアピンで知られるが、ダウンヒルもまた、うねりの連続。
3ヶ月前に冬季五輪で沸いたコルティナ・ダンペッツォの側をかすめ、残り28.8km、2級パッソ・ファルザレーゴ(10.1km、5.6%、10%)をこなす。今大会2番目に高い標高2105m地点からは、約20kmかけて、しかも岩肌に張り付くように蛇行する細道を通って、一気に標高1000m地点まで駆け下りる。
ほぼ休みなく5つ山を越えてきた選手たちは、ラスト5km、アッレゲ湖畔からいよいよ最後の上りへ挑みかかる。1992年のU23版ジロで、プロ入り前のマルコ・パンターニが制して以来、初めて「ジロ」のプロトンを迎え入れる2級ピアーニ・ディ・ペッツェは、短く激しい。平均勾配は9.6%。残り3kmからの500mは、平均12%超・最大15%と容赦なく、さらにラスト1kmは11%弱、ラスト500mは11%超という熾烈さだ。
このステージの終わりに、山岳賞争いは決するかもしれない。1日で収集可能なポイントは計162点。一方、マリア・ローザ争いの行方は、絶対に予断を許さない。過去10大会で、総合首位が最後の週末に入れ替わったのは7回。うち5回が、最終日前夜の衝撃だった。
text:宮本あさか

| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 36 km/h | 34 km/h | 32 km/h | 36 km/h | 34 km/h | 32 km/h | ||
| 151.0 km | オフィシャル スタート |
12:45 | 12:45 | 12:45 | 19:45 | 19:45 | 19:45 |
| 92.3 km | 1級山岳 | 14:15 | 14:21 | 14:28 | 21:15 | 21:21 | 21:28 |
| 78.1 km | 2級山岳 | 14:43 | 14:51 | 15:01 | 21:43 | 21:51 | 22:01 |
| 72.8 km | 中間SP | 14:52 | 15:01 | 15:12 | 21:52 | 22:01 | 22:12 |
| 69.0 km | 2級山岳 | 15:01 | 15:11 | 15:22 | 22:01 | 22:11 | 22:22 |
| 49.4 km | チーマ・コッピ | 15:39 | 15:52 | 16:07 | 22:39 | 22:52 | 23:07 |
| 32.4 km | レッドブルKM | 16:06 | 16:20 | 16:37 | 23:06 | 23:20 | 23:37 |
| 28.8 km | 2級山岳 | 16:14 | 16:29 | 16:46 | 23:14 | 23:29 | 23:46 |
| 0.0 km | 2級山岳 フィニッシュ |
16:54 | 17:12 | 17:32 | 23:54 | 00:12 | 00:32 |
