コースの特徴
ミラノ到着を翌週末に控え、ついにアルプス舞台の難関山岳バトルに突入する。標高も勾配も難度が一気に上がり、マリア・ローザ争奪戦の激化も待ったなし。特にこの土曜日は、大会史上屈指の難峠モンテ・ゾンコランが、道の終わりに聳え立つ。
始まりは静かに。序盤約70kmは平地を黙々と突き進む。中盤も道は比較的おだやかだ。小さな4級峠を越えた後、じわじわと道は上り始めるが、いまだ平坦の範囲内。
200kmを超えるステージが激化するのは、残り3分の1に迫ってから。135km走った直後に、突如として2級フォルチェッラ・ディ・モンテ・レスト(登坂距離10.5km、平均勾配5.9%、最大12%)が立ちはだかる。昨大会第15ステージでも区間半ばで登場しているが、1年前とは逆向きに上って下りる。
モンテ・レストから下った先の、短い谷間で一息ついたら、いよいよ恐ろしき山に取り掛かる。やはりモンテ・ゾンコランも登坂ルートは、いつもと異なる。過去5回連続で使用されたオヴァロ側(10.1km、11.9%、22%)ではなく、2003年初回登場時と同じ、ストリオ側から攻める。
地獄の山道は全長14.1km。平均勾配は8.5%と、単純に数字だけ比較すればオヴァロ側より低い。ただしオヴァロ側が一定の急勾配を黙々と登るタイプなら、ストリオ側は初回覇者シモーニ曰く「階段状」。途中に緩やかなゾーンが挟み込まれ……その直後に一気に勾配は跳ね上がるのだ!
しかもラスト3kmは恐怖のクレシェンド。1km単位で11.2%(最大22)→13.1%(25)→14.7%(27)と、フィニッシュに近づけば近づくほど苦しみは増していく。ラスト1kmを切った後には、22%ゾーンが500mにも渡って続く。
text:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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35km/h | 37km/h | 39km/h | 35km/h | 37km/h | 39km/h | ||
0km地点 | スタート | 11:40 | 11:40 | 11:40 | 18:40 | 18:40 | 18:40 |
76.9km地点 | 4級山岳 | 13:33 | 13:28 | 13:23 | 20:33 | 20:28 | 20:23 |
120.6km地点 | 中間SP | 14:40 | 14:32 | 14:24 | 21:40 | 21:32 | 21:24 |
146.9km地点 | 2級山岳 | 15:37 | 15:24 | 15:13 | 22:37 | 22:24 | 22:13 |
186.3km地点 | 中間SP | 16:35 | 16:19 | 16:06 | 23:35 | 23:19 | 23:06 |
205.0km地点 | ゴール | 17:34 | 17:13 | 16:54 | 00:34 | 00:13 | 23:54 |