コースの特徴
シビッリーニ山地を舞台に、今大会初の山頂フィニッシュが争われる。全長160kmと比較的短いステージながら、累計獲得標高差は3400mに達し、最後は海抜152mから一気に標高1090mまで駆け上がる。
ちょうど50年前に発見されたヨーロッパ最大級のフラサッシ鍾乳洞の側から、1日は走り始める。スタート直後は小さな起伏をこなしつつ、2016年のイタリア中部地震で大きな被害にあった町や村を巡りつつ、コース中盤でいよいよ大きな2つの山と対峙する。
まずは2級フォルカ・ディ・ガルドへの長い上り。正式な登坂距離は10.2kmに過ぎないが、実質18km近く上り続ける。平均勾配は7.4%。序盤に2kmほど10%前後の難ゾーンあり。続く3級フォルカ・ディ・ポレスタでは、今大会初めて標高1500mの壁を超える。しかも山頂からは、全長40kmもの長い長いダウンヒルが待っている。
下りきった先で、2004年に史上屈指のスプリンター、アレッサンドロ・ペタッキが制したアスコリ・ピチェーノを通過。つまりフィニッシュの地名ではあるけれど、この日の終点ではない。そこから2級サン・ジャコモの15.5km、6.1%の最終山道へと挑みかかるのだ。
マリア・アッズーラが欲しい選手にとっては、幸運の山となるかもしれない。この山のてっぺんにジロの選手が到着するのは、2002年大会以来実に19年ぶり。区間勝者のメキシコ人ペレスクアピオは、ここで手にした山岳ポイントを元手に、同年の山岳ジャージを持ち帰っている。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
35km/h | 37km/h | 39km/h | 35km/h | 37km/h | 39km/h | ||
0km地点 | スタート | 12:50 | 12:50 | 12:50 | 19:50 | 19:50 | 19:50 |
56.7km地点 | 中間SP | 14:16 | 14:12 | 14:08 | 21:16 | 21:12 | 21:08 |
90.1km地点 | 2級山岳 | 15:27 | 15:18 | 15:09 | 22:27 | 22:18 | 22:09 |
102.4km地点 | 3級山岳 | 15:45 | 15:35 | 15:26 | 22:45 | 22:35 | 22:26 |
146.3km地点 | 中間SP | 16:43 | 16:30 | 16:18 | 23:43 | 23:30 | 23:18 |
162.0km地点 | ゴール | 17:30 | 17:13 | 16:58 | 00:30 | 00:13 | 23:58 |