コースの特徴
イタリア統一160周年を記念し、1861年に成立したイタリア王国の首都トリノから、3週間の長い旅は走り出す。同時にマリア・ローザ90周年でもある今大会の、最初のピンクジャージ着用者を決めるのは個人タイムトライアル。出場予定の全184選手は、8.6kmという短距離走で順列を競う。
あちこちで小さなうねりをはらむものの、道は平坦基調。旧市街にはほんの一瞬ながら石畳もお目見えする。ポー川を渡る際にはUターンや直角に注意したい。ただラスト2.8kmで最後の90度カーブを終えたら、フィニッシュまではトップスピードで一直線だ。開催委員会の計算によれば、走行タイムは9分台の前半とのこと。
テレビの前のファンにとっては、王国の名残を堪能する時間でもある。ユネスコ世界遺産に登録されたイタリア王家=サヴォイア王家の、3つの宮殿が建つカステッロ広場から、全力疾走は始まる。王宮庭園を抜け、ポー川のほとりの、やはりユネスコ遺産ヴァレンティーノ城を横目に眺めつつ、イザベラ王女橋を渡る。
フィニッシュは、サヴォイア家の命により190年前に完成したグラン・マードレ教会の足元。サヴォイア家のシンボルカラーは青だが、この日ばかりは、ばら色の衣をまとう者がイタリアの王となるのだ。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | フィニッシュタイム | ||
---|---|---|---|---|
53km/h | 55km/h | 57km/h | ||
0km地点 | スタート | 00'00" | 00'00" | 00'00" |
3.8km地点 | 中間計測 | 04'20" | 04'11" | 04'02" |
8.6km地点 | ゴール | 09'44" | 09'23" | 09'03" |