チームDSM・フィルメニッヒ チーム詳細
チームDSM・フィルメニッヒTeam DSM - Firmenich
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- DSM(化学企業)
- チーム
Webサイト - team-dsm-firmenich.com/
- @TDSM_Firmenich
- teamdsm_
- Team DSM
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:SCOTT FOIL RC PRO
SCOTT FOIL RC PRO
SCOTT FOIL RC PRO
スコット・フォイルRCプロ
フレームセット価格/ 47万3000円
※現在は情報が異なる場合がございます。
※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
2022年:10勝(+代表レース1勝)、UCIランキング20位
かつて、半分は、日本のチームだった。日本のシマノと、オランダのメモリーコープが合併し、「シマノ・メモリーコープ」として2005年にプロ自転車界にデビュー。初年度は日本人9人、オランダ人7人(+ドイツ人1人)が同じチームに属し、日本と欧州でそれぞれに活動を行った。2009年以降は日蘭2チーム体制に移行し……欧州組として別府史之がツール出場、土井雪広が2度のブエルタ出場を果たす。残念ながら2012年を最後に日本人選手はゼロとなり、2015シーズンには、シマノの名前もチーム名から消えた。
かつては世界屈指のスプリンターチームでもあった。2人のドイツ人エースと共に、平地で勝ちまくった。マルセル・キッテルはツールで2年連続区間4勝と、一時代を築いたし、チームが誇る2つのモニュメント……ミラノ〜サンレモとパリ〜ルーベは、いずれも2015年にジョン・デゲンコルプが手にしたもの。グランツール総合チームへの転換さえ、一時は成功させた。トム・デュムランが2017年ジロでマリア・ローザ獲得、翌シーズンはジロ&ツールでいずれも総合2位に食い込んだのだ。さらには2020年はジャイ・ヒンドレー&ウィルコ・ケルデルマンでジロのダブル表彰台乗りも。
それにしても近年は契約半ばにチームを飛び出すエース格が後を絶たない。キッテル、バルギル、デュムラン、マシューズ、ヒルシ、ベノート……。もしくは才能を開花させた選手たちは、短い契約を終えるや否や、次々とチームを後にした。ケルデルマン、ヒンドレー、ストーラー、クラーウアナスン……。理由はチーム内の規律が厳しすぎるからとも、サラリーが低く抑え過ぎられているからとも憶測されている。
一方で有望な若手を見つけ出し、大きく育て上げることはめっぽう得意。キッテル、バルギル、デュムランは同チームからプロ入りを果たしたし、ヒルシは下部デヴェロップメントチーム出身。今年も有名エースは数えるほどしか残っていないが……デゲンコルプとロマン・バルデくらいのものだ……自前育成チームからの4人を含む6人のネオプロを補充した。
ちなみにワールドチームとしては7年連続で所属選手の平均年齢が最も低い。しかも2018年まではかろうじて26歳台だった平均年齢が、今季2023年は24.2歳!第2位グルパマとは1.7歳もの差があり、最年長コフィディスとは4.3歳もの隔たりがある。
text:宮本あさか