コフィディス チーム詳細
コフィディスCofidis
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- Cofidis(消費者金融会社)
- チーム
Webサイト - https://www.equipecofidis.com/
- @TeamCOFIDIS
- teamcofidis
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:DE ROSA MERAK
DE ROSA MERAK
DE ROSA MERAK
デローザ・メラク
●デローサ・メラク
価格:69万3000円(フレームセット)
単独スポンサーで走り続けて26年目。しかも契約はすでに2025年まで更新済み。ただ肝心のチームは、一昨季に10年ぶりのトップカテゴリーム復帰を果たしてからというもの、苦しい2年間を送ってきた。エースの座を任せたエリア・ヴィヴィアーニは鳴かず飛ばずで、しかもチーム全体でワールドツアーたったの1勝。尻に火が付いた。UCIのシステム改革により、今年を含む3シーズンの通算ポイントで上位18位以内に入らなければ、来季ワールドチームを名乗ることはできない。そして2022年のコフィディスは、降格ラインよりひとつ下の19位からスタートを切る。チームは生き残りをかけて、約3分の1を入れ替える大胆な補強を断行。ひたすらワールドツアー残留のために戦う。
★2022年の目標
最も望ましいパターンは、勝ってポイントも収集すること。だからこそゼネラルマネージャーのセドリック・ヴァッスールは、「ポイント収集のために走れ」とは命じない。ブライアン・コカール、マキシミリアン・ヴァルシャイド、ダヴィデ・チモライという新たに獲得した3人+エース昇格シモーネ・コンソンニと共に、勢力的にスプリント勝利を獲りに行く。一方では配点の高いステージレース総合上位も、大切な狙いの1つ。
★グランツール
昨春はヴィクトル・ラフェが、11年ぶりにチームにジロ区間勝利をもたらした。ブエルタでは数年おきに区間勝利は手にしているし、2020年にはギヨーム・マルタンが山岳賞も持ち帰った。ただ肝心のツールは、2008年以来ステージ勝利から遠ざかっている。だから今年はあらゆる脚質のエース各を全員ツールに突っ込み(コカール、マルタン、ヨン・イサギレ、バンジャマン・トマ)、14年ぶりの区間勝利を獲りに行く。またマルタンは生まれて初めてのジロで、総合争いを試みるつもり。
★クラシック
歴史あるワンデーで名を轟かせるチャンスはそれほどなかった。いわゆるクラシックを最後に制したのは2004年。さらにモニュメント勝利は、1999年のリエージュまで遡る。しかも「セミ」クラシックをいくつか制したクリストフ・ラポルトが昨季末限りで離脱。今年も状況が劇的に変わる可能性は低い。それでもコカールを中心にスプリンターズクラシックで好成績を追い求める。またルーベからほんの10kmほどの町に本拠地を構えるチームだからこそ、石畳クラシックに対する思いはどこよりも強い。パリ〜トゥール2度制覇イエール・ワライスを中心に、ベルギー3選手による石畳班が編成された。
★その他
たしかに単独スポンサー制を貫いているが、実はゼネラルマネージャーは現在で6代目。交代のきっかけは2004年ドーピング禍だったり、2017年のナセル・ブアニ禍だったり。2010年にプロコンチネンタルチーム(現在のUCIプロチーム)に格下げされても上層部は入れ替わらなかったが、2012年途中には「成績不振」を理由にGMが首になった。もしも2022年末にワールドチームから降格した場合、果たしてコフィディス社はどう動くか。
text:宮本あさか