バーレーン・ヴィクトリアス チーム詳細

バーレーン・ヴィクトリアスBAHRAIN VICTORIOUS

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- BAHRAIN(複数企業による共同出資団体)
- チーム
Webサイト - bahraincyclingteam.com
- @BHRVictorious
- teambahrainvictorious
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
英国自動車メーカー、マクラーレンとの華々しい関係は、新型コロナウイルス禍の影響で終わりを迎えた。英国人ゼネラルマネージャーのロッド・エリングウォースはわずか1年で古巣イネオスへ戻り、英国選手カヴェンディッシュも放出された。今季はバーレーン・ヴィクトリアスとして再出発。ちなみにヴィクトリアス=勝利とは新スポンサーではなく、「バイクの上でも下でも、最高レベルの成功を達成する。この目標を常に頭に留め置くため」のスローガンのようなものだそうだ。
つまり2017年の創設以来初めて、バーレーン王国が唯一のタイトルスポンサーとなった。しかも初めてバーレーン人選手、下部組織バーレーン・アカデミー出身の20歳マダンが入団。それ以外はわずか3人の補強に留まったが、引き入れたのはヘイグやメーダーという実力派ステージレーサーだ。つまり2021年のグランツール総合争いに向けて、着実な準備は進む。
昨季はツールでランダ総合4位、ジロでペリョ・ビルバオ総合5位、ブエルタでワウト・プールス総合6位と、3大ツールすべてで好成績を並べている。昨季はこの3人全員をツールに投入したが、今年はさらに元サイモン・イェーツの山岳アシスト、ジャック・ヘイグもツールへ連れて行く。4枚の切り札で、狙うは当然チーム初のツール表彰台だ。
クラシックも大きな得意分野のひとつ。上れるスプリンターのソンニ・コルブレッリから、ディラン・トゥーンス、マテイ・モホリッチ、ヘイグ、そして元リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ覇者プールスと、あらゆる地形で存在感を示せる顔ぶれが揃っている。また日本の新城幸也は、祖国開催の東京五輪での好走目指し、プロ13年目のシーズンに走り出す。
text:宮本あさか