イスラエル・スタートアップネイション チーム詳細
イスラエル・スタートアップネイションISRAEL START-UP NATION
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- START-UP NATION CENTRAL(NPO)
- チーム
Webサイト - https://israelcyclingacademy.com/
- @TeamIsraelSUN
- teamisraelsun
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
全19のワールドチームの中では、バーレーンに次ぐ2番目に歴史の若いチーム。2015年に設立された当初は、母国の若手育成を目標に掲げていた。しかし翌年カナダの億万長者シルヴァン・アダム氏の出資開始と共に、拡大路線へと転向。昨2020年にワールドツアーライセンスを取得すると、育成は下部コンチネンタルチーム(イスラエルサイクリングアカデミー)に託し、トップチームは本格的にビッグチームへの道を突き進み始めた。
昨季アンドレ・グライペル、ダニエル・マーティン、アレックス・ドーセットとベテラン実力者を獲得したが、今季はさらにその傾向が強まった。クリス・フルーム35歳、ダリル・インピー36歳、マイケル・ウッズ34歳、アレッサンドロ・デマルキ34歳、ファンマルケ32歳。プロトン内の重鎮を次々と呼び寄せ、おかげで所属選手の平均年齢は28.9歳と、全19のワールドチームの中では最年長に。
もちろんチームの野望はツール・ド・フランス総合優勝。2019年ドーフィネ期間中の負傷から復活を誓うフルームをエースに擁し、マーティン、ウッズ、インピー、デマルキ、セップ・ファンマルクとベテランエース級総出で大会に乗り込む。
もう1つの大切な目標は石畳クラシック。元ルーベ2位ニルス・ポリッツはチームを離れたが、ヘント2位×2回、フランドル3位×2回、ルーベ2位……という現役屈指の表彰台ハンターのファンマルクが、グライペルと共に春のベルギーを転戦する。
32人中14人が30歳以上の高齢チームながら、将来有望なオージー2人、20歳ジョーンズと21歳バーウィックは3年契約でじっくり育てていくつもりのようだ。また男子ワールドツアー史上初の女子監督チェリー・プリダムも就任し、自転車界に新しい風も吹き入れた。
text:宮本あさか