マイケル・ウッズ
ISRAEL START-UP NATION
マイケル・ウッズMichael WOODS
PROFILE
- チーム
- イスラエル・スタートアップネイション
- 生年月日
- 1986年10月12日
- 身長/体重
- 175cm/64kg
- 国籍
- カナダ
- @rusty_woods
- rusty_woods
- Past results:
- 世界選手権ロード:2018年3位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:2017年総合7位、区間通算2勝
- 2015年ツアー・オブ・ユタ総合2位
- 2016年ミラノ〜トリノ2位
- 2017年GPミゲル・インドゥライン2位
- 2018年リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2位
- 2019年ヘラルド・サンツアー区間優勝、ミラノ〜トリノ優勝
- 2020年ティレーノ〜アドリアティコ区間優勝
- 2021年ツール・ド・ロマンディ区間優勝
逆説的ではあるけれど、昨春は「人生バラ色」だった。パリ〜ニース5日目に大腿骨を骨折して、「俺の東京五輪は終わった」と泣いた3日後にコロナ禍でシーズン中断。五輪は延期されたし、どうせ屋外練習禁止だから焦らず自宅でリハビリに専念できるし、生後2カ月の愛娘とずっと側にいられるし……と、おかげで「FOMO(取り残されることの恐れ)を感じることもなかった」そうだ。
フルタイムサイクリストになったのは26歳で、プロ選手になったのは29歳。なにしろ18歳の頃は、1マイル走で4分を切る、カナダ陸上界の期待の新星だったのだ(現世界記録3分43秒13、日本記録3分58秒89)。しかし陸上奨学金で入った大学の在学中に、足を疲労骨折。2度の手術を経てもなお、決して完治することはなかった。つまりウッズには、自転車を始めて以降、無駄にできる時間などほんのわずかでさえなかったのだ。
今年34歳で新天地へと渡った。新しいチームは、3年契約で、たっぷりと輝く時間を与えてくれた。夢は広がる。とにかく自分の回復を待っていてくれた東京五輪は絶対に勝ちたい。過去2位リエージュ〜バストーニュ〜リエージュや昨3位フレッシュ・ワロンヌはもちろん、クラシックで一番自分向きだと感じるイル・ロンバルディアでも、両手を挙げたい。
text:宮本あさか