ジャコモ・ニッツォーロ
ジャコモ・ニッツォーロGiacomo NIZZOLO
- チーム
- イスラエル・プレミアテック
- 生年月日
- 1989年1月30日
- 身長/体重
- 184cm/72kg
- 国籍
- イタリア
- Strava
- @Giacomonizzolo
- giacomonizzolo
- Giacomo Nizzolo
- Archive
- 2023・2022・2021・2019
- 【Past results】
- ジロ・デ・イタリア:2015年・2016年ポイント賞、区間1勝
- 2012年:ツール・ド・ワロニー総合優勝、エネコ・ツアー ポイント賞
- 2013年:ツール・ド・ルクセンブルク ポイント賞、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ ポイント賞
- 2014年:ツール・ド・サンルイス区間優勝、ツール・ド・ワロニー区間優勝
- 2016年:アブダビ・ツアー区間優勝、ドバイ・ツアー総合2位、国内選手権ロードレース優勝、グラン・ピエモンテ優勝、コッパ・ベルノッキ優勝
- 2018年:ブエルタ・ア・サンフアン区間優勝
- 2019年:ツアー・オブ・オマーン区間優勝、ツアー・オブ・スロベニア区間優勝、ブエルタ・ア・ブルゴス区間優勝
- 2020年:国内選手権ロードレース優勝、欧州選手権ロードレース優勝、ツアー・ダウンアンダー区間優勝、パリ〜ニース区間優勝、クールネ〜ブリュッセル〜クールネ2位
- 2021年:クラシカ・デ・アルメリア優勝、シルクイト・デ・ゲチョ優勝、ヘント〜ウェヴェルヘム2位、グラン・ピエモンテ2位
- 2022年:ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン ポイント賞
11回目のグランツール出場となった2021年ジロで、初めてのグランツール区間勝利を挙げた。ジロではそれまで、ポイント賞ジャージ2回獲得、区間2位は実に11回。斜行による降格で涙を呑んだ年もあった。グランツールだけでなく、クラシックでももう少しで表彰台の一番上を逃してきた彼が、長く待ち望んだ瞬間だった。
続く2022年は、ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンの区間勝利はあったものの、ミラノ〜サンレモの落車で手を骨折してクラシックシーズンを棒に振り、ジロは体調不良で途中棄権。シルキュイ・フランコ・ベルジュでの落車の影響で欧州選手権の出場を辞退することになり、シーズンオフに入ってからもトレーニング中の鎖骨骨折(11月)とトラブルが多いシーズンになってしまった。
幸い12月にはトレーニングを再開し、予定通りブエルタ・ア・サンフアンで2023シーズンをキックオフ。まずはキャリア最大の目標であるミラノ〜サンレモに集中し、そのあとフランドルの石畳レースを経て、ジロに向かう。ジロではいいスタートを切れればポイント賞ジャージも射程内に入ってくるが、まずは区間勝利だ。その後、ツール出場の可能性もあるが、確定はしていない。
2020年に5位、昨年はポッジオで落車しながら18位で走り終えたミラノ〜サンレモが、いつかどうしても勝ちたいレース。そこまで自転車レースを観ていた方ではなかったが、このレースだけは特別だった。ミラノ〜サンレモの土曜には早起きをして、凍えそうな寒さの中、モペッド(原付)に乗って友達とスタートを見に行った。レースを見送ったあとは地元に戻り、誰かの家に集まってフィナーレを観る、というのが決まりだった。
スプリントの瞬発力は歳を重ねるごとに減っていくけれど、その代わりに持久力と登坂力を上げていくことはできる。そういった自分の力の変化に合わせて、レースの戦略を変えたり、目指すゴールを選びながら、まだこれからも勝利を追っていくつもりだ。
text:寺尾真紀