コースの特徴
2回目の休息日が明け、いよいよ2023年ブエルタの戦いも残すは6日。うち3日間が山頂フィニッシュで、最終日前夜が累積獲得標高最多ステージだからこそ、マイヨ・ロホ争いの行方はいまだ終わってなどいないのだ。マドリード到着まできっと、熾烈な総合バトルは繰り返される。
海に突き出す岩の芸術が楽しめるリエンクレス・プラヤと、ロッククライミングで人気のべヘスが、晴れて史上初めてスペイン一周を受け入れる。つまり海から山へ。平和なビーチから、爆発的な激坂へ。いわゆる「平地ステージながら山頂フィニッシュ」という、今大会2度目の、ブエルタらしい奇妙なステージがやってきた!
全長120kmという、超がつくほどの短距離走でもある。タイムトライアルと最終日を除けば文句なしに最短ステージで、その最初の115kmは、まさに「平坦ステージ」の区分にふさわしい。小さな起伏は全体に散りばめられているものの、等級のつく山岳は存在しない。しかも、平地の大半は、カンタブリア海の厳しくも美しい波を眺めながら走る。翌日にアングリル山頂勝負を控える総合エースたちにとっては、休息日でズレが生じた体内時計を、大急ぎで調整する機会となる。
平地の果てには、文字通り「壁」が待っている。2級ベヘスは、いきなり14%ゾーンで幕を開ける。序盤1kmの平均勾配は11%弱と恐ろしく厳しく、上り全体の平均勾配自体も8.8%と高い。いや、真ん中に挟まれた緩やかな1kmを除けば、前2km後2kmの平均は……ほぼ10%に達するのだ!たったの4.8kmという短い山道だからこそ、爆発的なアタック合戦が繰り広げられるに違いない。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Detail
詳細
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | ||
0 km地点 | スタート | 14:47 | 14:47 | 14:47 | 21:47 | 21:47 | 21:47 |
93.3 km地点 | 中間SP ボーナスタイム |
16:48 | 16:54 | 17:00 | 23:48 | 23:54 | 00:00 |
120.1 km地点 | 2級山岳 フィニッシュ |
17:23 | 17:30 | 17:38 | 00:23 | 00:30 | 00:38 |