ブエルタ・ア・エスパーニャ2023

STAGE 14

第14ステージ

ソヴテール・ド・ベアルヌ(フランス)>ララ・ベラグア

156.2 km
9月9日(土)午後7:45 - 深夜1:20
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
ステージの後半100kmで獲得標高3700m!

コースの特徴

コースマップ

フランスとスペインを股にかけて行われる、ピレネー2連戦の2日目。前日とは異なり、ほぼ無名の、しかし敬意を払うにふさわしい難峠たちが、プロトンの前にそびえ立つ。特にステージ中盤の2つの超級は、とんでもない激坂だ。

ブルゴスBH所属のフランス人、シリル・バルトの生まれ故郷である中世都市ソヴテールを走り出すと、約55kmは平坦な上り基調。逃げの形成にはしばらく時間がかかりそうだ。なによりこれが意味することは、ステージの後半100kmに、2つの超級を含む4つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれているということ。つまり100kmで累積獲得標高3700m!

この平地から、突如として超級ウルセールへと上り始める。ツールでは2回しか用いられたことがないマイナーな山ながら(ただ2020年大会で登場したため登坂経験のある選手は多い)、11.1kmの山道は、平均勾配8.8%・最大14%と凄まじくキツイ。直後には20kmの急降下も待っている。

下り終えたら大急ぎで超級プエルト・デ・ラローへ。てっぺんで国境を越えるこの山もまた、2007年を最後にツールでは使用されていない。登坂距離は14.9km、平均勾配は8%。直前のウルセールが麓から山頂まで延々と一定の難勾配が続くのに対して、こちらのラローは、途中に3か所計4kmほど勾配が大きく緩む場所がある。それ以外の場所は9〜11%と恐ろしい数字が並ぶ。しかも中盤には11%ゾーンが3kmにもわたって続くのだ。もしも、ここで、脚が止まってしまったら……大きくタイムを失ってしまうかもしれない。フィニッシュまでは、いまだ50km以上も残っている。

大会の母国スペインに帰り着いた後は、3級ラサを経て、最後の1級プエルト・デ・ベラグアへ。ブエルタ初登場のこの山は、登坂距離9.5km・平均6.3%と、数字的にはそれほど恐ろしくはない。ただ、手強い超級を2つ乗り越えた後に、決してイージーな上りなどありえないのだ。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
山岳詳細  山岳詳細  山岳詳細 
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
39 km/h 37 km/h 35 km/h 39 km/h 37 km/h 35 km/h
0 km地点 スタート 13:17 13:17 13:17 20:17 20:17 20:17
65.2 km地点 超級山岳 14:57 15:02 15:08 21:57 22:02 22:08
109.0 km地点 超級山岳
ボーナスタイム
16:04 16:13 16:23 23:04 23:13 23:23
123.1 km地点 3級山岳 16:26 16:36 16:48 23:26 23:36 23:48
130.5 km地点 中間SP 16:37 16:48 17:00 23:37 23:48 00:00
156.2 km地点 1級山岳
フィニッシュ
17:17 17:30 17:44 00:17 00:30 00:44

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