ブエルタ・ア・エスパーニャ2023

STAGE 11

第11ステージ

レルマ>ラグーナ・ネグラ(ビヌエサ)

163.2 km
9月6日(水)午後9:50 - 深夜1:30
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
ラスト6.5kmから繰り広げられる凝縮された熾烈な戦い

コースの特徴

コースマップ

いわばブエルタ名物であり、謎掛けのようでもあり。大会開催委員会により「フラットでありながら山頂フィニッシュ」という奇妙な分類がなされたステージ。約4時間もの平坦な時を過ごすからこそきっと、登坂距離わずか6.5kmの勝負地では、凝縮された、熾烈な戦いが繰り広げられるのだ。

3週間の戦いは折り返し地点に差し掛かった。ブエルタ・ア・ブルゴスではおなじみのレルマが、史上初めて、ブエルタ・ア・エスパーニャのプロトンを戦いへと送り出す。スタートからの145kmはほぼ平坦。等級のつく山岳は一切存在せず、ひたすら標高1000m前後の高原地帯を進む。ただ最終登坂突入前までに獲得標高は1500mを超えるから、当然、小さな上り下りはあちこちに点在する。

山入り前の145km地点=残り18.2km地点には、中間スプリントポイントが待っている。前日の個人タイムトライアルの結果次第では、最大6秒のボーナスタイムを狙って、総合エースたちが平地でもがく姿が見られるかもしれない。そもそも最終峠へ向けた熾烈なポジション取り&駆け引きは、とっくに始まっているはずだ。

道の終わりに待ち構えるのは、1級ラグーナ・ネグラ。仄暗い水を湛えた「黒い湖」へと誘う6.5kmの山道は、平均勾配自体は6.8%でしかない。ただ山頂まで1.5kmを切ると、最大勾配14%ゾーンの通過と共に、勾配はぐっと険しくなる。残り1kmで平均9%に至り、ラスト500mは11%を超える!

2020年大会の3日目にブエルタでこの山が初めて使用された際、ひどく目まぐるしい展開の末に、ラスト300mまでは9人が勝負に残っていた。最終的に3人のスプリントをダン・マーティンが制し、背後では、この300mという短距離で12秒失った総合エースさえいた。もちろん山頂には、10秒のボーナスタイムもかけられている。油断大敵だ。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
山岳詳細
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
41 km/h 39 km/h 37 km/h 41 km/h 39 km/h 37 km/h
0 km地点 スタート 13:19 13:19 13:19 20:19 20:19 20:19
145.0 km地点 中間SP
ボーナスタイム
16:51 17:02 17:14 23:51 00:02 00:14
163.2 km地点 フィニッシュ 17:17 17:30 17:43 00:17 00:30 00:43

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