ブエルタ・ア・エスパーニャ2023

STAGE 08

第8ステージ

デニア>ショレト・デ・カティ

165 km
爆発的なラスト10km、文字通りの「壁」が立ちはだかる!

コースの特徴

コースマップ

開幕から1週間。早くも3回目の難関山岳ステージが訪れる。むしろ逃げ屋向きの地形だが、マイヨ・ロホを巡る殴り合いも、最後の激勾配で勃発するはずだ。

舞台はコスタ・ブランカの内陸部。つまりトレーニングキャンプのメッカであり、ほぼすべてのプロ選手が、この一帯を知り尽くしている。中でもスタート地デニアは、「低酸素室」を有するアスリート専用ホテルで有名だ。そのデニアの海辺からスタートすると、序盤20kmだけは平坦な道を走る。その後はひたすらタフなアップダウンの繰り返し。

まずは2級山岳が4連発。一つひとつは決して恐るべき上りではない。しかし酷く曲がりくねった道と、絶え間ない上り下りが、確実に選手たちの脚を削っていく。山岳ポイント収集に励む選手もいるだろう。4つの峠を越えた先には、中間ポイントも待っている。過去2大会は、緑のジャージは順当にスプリンターの手に渡ったが、今大会の「キング・オブ・スプリンター」の称号の行方やいかに。

そして目まぐるしく、爆発的な、ラスト10kmがやってくる。選手たちの目の前には、文字通りの「壁」が立ちはだかる。1級ショレト・デ・カティの山道は3.9kmと短いが、平均勾配はなんと11.4%。途中1kmにわたって15%超の激勾配ゾーンも待ち構え、最大勾配は22%にまで跳ね上がる!

しかし全部で7つある難関山岳ステージの中で、唯一、この日は山頂で終わらないのだ。フィニッシュは山頂から3.3km先。勝ちが欲しいなら、約2kmのダウンヒルと、約1.5kmの平地(微妙に上り基調)を攻略せねばならない。まさに2017年大会で同じ山が使われた際は、得意なはずの激坂で上手く力を温存したジュリアン・アラフィリップが、3人による平地スプリントを制した。また後方では後の総合覇者クリストファー・フルームが、激坂で3度の加速を切り、大多数のライバルから17秒差をもぎ取っている。

文:宮本あさか


MAP





Difference in height
高低差図
高低差図
Detail
詳細
山岳詳細
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
40 km/h 38 km/h 36 km/h 40 km/h 38 km/h 36 km/h
0 km地点 スタート 13:10 13:10 13:10 20:10 20:10 20:10
28.8 km地点 2級山岳 13:53 13:55 13:58 20:53 20:55 20:58
49.4 km地点 3級山岳 14:24 14:28 14:32 21:24 21:28 21:32
81.7 km地点 2級山岳 15:12 15:19 15:26 22:12 22:19 22:26
110.2 km地点 2級山岳
ボーナスタイム
15:55 16:04 16:13 22:55 23:04 23:13
125.6 km地点 中間SP 16:18 16:28 16:39 23:18 23:28 23:39
161.7 km地点 1級山岳 17:12 17:25 17:39 00:12 00:25 00:39
165.0 km地点 フィニッシュ 17:17 17:30 17:45 00:17 00:30 00:45

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