コースの特徴
スプリントステージになる可能性もあり、逃げステージで終わる危険性もあり。果たしてどちらに勝負は転がるか。過去2回ツールがヴィルヌーヴ=シュル=ロットでフィニッシュした際、2回ともスプリントステージと予想され、2回とも、15人ほどの逃げからの独走勝利が決まっている。
アタックチャンスはいくらでもある
ステージ前半の地形は、間違いなく逃げ向き。オーリヤックから走り出したプロトンは、しばらくは中央山塊につき合わねばならない。序盤45kmは無数のアップダウンの繰り返しで、しかも道は細かいうねりに満ちている。さらにその先では、地元で「コース」と呼ばれる石灰質の荒野を横切りつつ、4級山岳を立て続けにこなす。アタックチャンスはいくらでもあるし、後続から十分なタイム差をむしり取る条件も揃っている。
後半に入ると、起伏は徐々に小さく、少なくなっていく。フィニッシュまで68km地点でこの日3つ目の4級を乗り越えたら、ついに中央山塊とは完全に別れを告げる。道もいつしか真っ直ぐになり、スプリント隊列のスピードは間違いなく上がっていく。しかもラスト1.2kmは完全なるストレート。2日後にピレネー突入を控え、ただでさえ残り少ない全力疾走のチャンスを、俊足たちは逃したくはないはずだ。
Fumyのステージチェック
またしてもスプリントステージって言われてるみたいですけど、かなり起伏があるので、逃げ屋たちも動いてくるんじゃないのかな。この地形だったら、逃げ切りも十分にありえる。中央山塊特有の「いやらしい」上り下りが続きますし、たいてい道幅は広くないし、そもそも道が真っ直ぐじゃない。だから集団コントロールが難しくなる。それに選手たち……特にアシストたちにも若干の疲れが見え始めてくる頃です。南に下がって暑くなってきているはずですし、熱がこもって蒸す地域でもあります。
グリーンジャージ争いの状況も、レース展開に関係してくると思います。どのチームの選手がマイヨ・ヴェールを着ているのか。おそらくステージを複数勝ったピュアスプリンターがマイヨ・ヴェールを着ているとして、コツコツ細かく稼いできた選手、しかも上れるスプリンターとかがもしも僅差につけていたら、こういうステージは積極的に追うでしょうからね。
逃げ切りが決まるかどうかは人数と天候次第
逃げ切りが決まるかどうかは、人数と天候次第。カンペナールツのようなルーラー系の強力な選手が逃げに入っていたりすると、危険になります。昨大会のブール・カン・ブレス(第18ステージ)のような展開になるかもしれないですね。スプリントで終わるだろうと思いきや、サプライズが起こるという。
解説:別府史之/文:宮本あさか
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | 46 km/h | 44 km/h | 42 km/h | ||
203.6 km | オフィシャル スタート |
12:50 | 12:50 | 12:50 | 19:50 | 19:50 | 19:50 |
140.8 km | 4級山岳 | 14:12 | 14:16 | 14:20 | 21:12 | 21:16 | 21:20 |
119.3 km | 4級山岳 | 14:40 | 14:45 | 14:50 | 21:40 | 21:45 | 21:50 |
93.6 km | 中間SP | 15:13 | 15:20 | 15:27 | 22:13 | 22:20 | 22:27 |
68.1 km | 4級山岳 | 15:47 | 15:55 | 16:04 | 22:47 | 22:55 | 23:04 |
0.0 km | フィニッシュ | 17:16 | 17:28 | 17:41 | 00:16 | 00:28 | 00:41 |