コースの特徴
2日連続にして、大会1週目で3度目のスプリントチャンス。最終週にわずか1日しかスプリント機会が用意されていない今大会、マイヨ・ヴェールを狙う俊足たちは、早めに勝利を積み重ねておきたい。
ワインの美味しい地域を駆け抜ける4日間。この日は軽やかで口当たりの良いワインで知られるマコンから走り出し、ブルゴーニュの産地をなぞるように北上する。スタートから10km、マコネの丘陵地帯で4級山岳をひとつ越えたら、あとはグランクリュのぶどう畑を眺めながら、なだらかな道を行く。
うっかり罠にはまってしまわぬよう要警戒
ただステージの半ばを過ぎると、ワインのオークション会場として名高いボーヌの手前で、ぶどう畑から少々距離を置く。以降、大胆な方向転換がいくつも待ち受ける上に、風の影響も囁かれている。総合エースたちは、平地でうっかり罠にはまってしまわぬよう、警戒が必要だ。
ラスト2kmを切った直後に、ひどくデリケートなカーブが挟み込まれているから、スプリント隊列の先頭争いは恐ろしく激しいものになりそうだ。そこさえ無事に切り抜ければ、いまだロータリーが1つ残ってはいるものの、あとは町を貫く大通り。美食の街ディジョンで、27年ぶりにツールの区間勝者が生まれる。
Fumyのステージチェック
ここも僕の家の近くです。前日に続いて、このステージも現地に行くつもりです。距離が163kmと短く、ラスト800mは平坦基調。一言で言えばピュアスプリンターがスプリントしやすいステージで、前日と同じような選手が勝利を手にするのではないのかな。
だって逃げるにはあまりにもど平坦すぎます。逃げのうまみのひとつである山岳も、スタート直後に1つ設定されているだけ。だから比較的ハイスピードで進み、逃げなんてお構いなしに、スプリンターチームが力づくで集団をコントロールしていくステージになると思ってます。
小さい町をたくさん横切る
ラスト20kmは、もしも風が吹き付ければ、分断の動きがあるかもしれない。しかも道は真っ直ぐではなく、コーナーも多いし、小さい町をたくさん横切ります。小さい町というのは、入る時が危険なんです。チーム無線で、「町に入ると道が狭くなるから気をつけろ」って指示が飛んでくる。しかも、すべてのチームが一斉に同じようにやろうとするわけで。……ただ道幅には限りがありますから!
どのチームも注意が必要です。スプリンターチームは絶対に前にいようと踏ん張るでしょうし、総合系チームもトラブル回避のため前へ前へと動く。かなりストレスの多い最終盤になりますよ。
解説:別府史之/文:宮本あさか
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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47 km/h | 45 km/h | 43 km/h | 47 km/h | 45 km/h | 43 km/h | ||
163.5 km | オフィシャル スタート |
13:50 | 13:50 | 13:50 | 20:50 | 20:50 | 20:50 |
153.5 km | 4級山岳 | 14:03 | 14:03 | 14:04 | 21:03 | 21:03 | 21:04 |
132.4 km | 中間SP | 14:30 | 14:31 | 14:33 | 21:30 | 21:31 | 21:33 |
0.0 km | フィニッシュ | 17:19 | 17:28 | 17:38 | 00:19 | 00:28 | 00:38 |