コースの特徴
今年のジロも、決して単純なパレードランでは終わらない。すでに3週間かけて壮大なバトルを繰り広げてきた選手たちが、最後に、たった1人で、17.4kmの全力疾走に挑む。最後の一瞬まで、総合争いのサスペンスは続く。
最終日に個人タイムトライアルが争われるのは4年連続。ヴェローナがジロ閉幕の地に選ばれたのは、3年ぶり史上5回目で、そのいずれもが個人TTだった。注目すべきは過去10大会のうち半分の5回が個人TTで閉幕し、うち2012年、2017年、2020年 の3回で、最終日に総合首位交代劇が起こったこと。2019年も表彰台の顔ぶれが入れ替わっている。果たして今年もドラマチックなフィナーレが演出されるのだろうか。
市街地の展示会場から、古代ローマ時代の円形闘技場まで。直線なら2.5kmほどの距離だが、開催委員会はあえて、北部の裏山へと足を伸ばすコースを描いた。すでに46もの峠を越えてきた選手たちは、おかげで最後にもう1度、4級峠へとよじ登らねばならない。時に勾配は5%に達し、上り最終盤はかなり道幅が狭い。下りには、当然のように、テクニカルなヘアピンカーブも待ち構える。
開催委員会の計算によれば、23分前後の全力疾走。ピンク色の最終走者が、悠久の時を超え、アリーナの内部へと走り込んだ瞬間、2022年のジロ・デ・イタリアの戦いはついに幕を閉じる。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | タイム予想 平均 45km/h |
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第一走者 43km/h |
最終走者 47km/h |
第一走者 43km/h |
最終走者 47km/h |
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0km地点 | スタート | 13:55 | 16:47 | 20:55 | 23:47 | 00'00" |
9.5km地点 | 中間計測 | 15'05" | ||||
17.4km地点 | ゴール | 23'12" |