ワレン・バルギル
ワレン・バルギルWarren BARGUIL
- チーム
- チーム アルケア・サムシック
- 生年月日
- 1991年10月28日
- 身長/体重
- 182cm/61kg
- 国籍
- フランス
- Strava
- Warren Barguil
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- Warren Barguil
- 【Past results】
- ツール・ド・フランス:2017年総合10位&山岳賞&スーパー敢闘賞、区間通算2勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:2014年総合8位、区間通算2勝
- 2012年:ツール・ド・ラヴニール総合優勝
- 2014年:ツアー・オブ・北京総合6位
- 2016年:ツール・ド・スイス総合3位
- 2019年:国内選手権ロードレース優勝
- 2021年:ツール・デュ・リムザン総合優勝
- 2022年:ティレーノ〜アドリアティコ区間優勝、グラン・プレミオ・ミゲル・インドゥライン優勝
キャリアの転機が訪れた。まずは所属チームが悲願のワールドツアー昇格を果たし、希望通りに、展望が大きく広がった。つまりピュアクライマーとしてずっと夢見てきたジロ・デ・イタリア出場を、ついにプロ11年目にして初めて叶える予定だ。ブエルタ(2勝)、ツール(2勝)に続く全3大ツール区間勝利の野望に、真正面からチャレンジできる。さらに今年は初めてのジロ→ツールのダブルツール参戦にも挑戦するし、相性の良かったブエルタにも、来季7年ぶりの帰還を企てているのだとか。
ちなみに昨季「もしもチームがWT入りを決めたら今後もここで頑張りたいなぁ……」と語っていたが、今年1月に早々と「契約更新したい!」と宣言。チーム上層部にも意志の通達済みで、だからこそ前半戦に良い走りを見せようと意気込んでいる。
2つ目の転機は……ツールを筆頭とするステージレースにおける「山岳アシスト」の役目から、完全に解放されたこと。過去3年間はナイロ・キンタナのために尽くすことを求められた。しかしエースのチーム離脱により、予想外にも、再び自由に走る権利を手に入れた。
かといって若き日のように、グランツール総合争いに縛られるつもりはない。チーム側も「ツールで総合10位以内」と希望を語りつつも、「君ののびのびとした魅力を失ってほしくはない」と、プレッシャーをかけるつもりはない様子。
思いっきり自分らしく走れることに喜びを感じつつ、しかも本人は「キャプテン」としての生きがいに目覚め始めているらしい。若きフランスの後輩たち(具体的にケヴィン・ヴォークラン、マティス・ルーヴェル、ルイ・バレ、マティス・ルベール、エウェン・コステューの名を挙げる)に自分の経験を伝え、成長を後押ししたい。これもまた新しいキャリアの進路となる。
半年歳上のティボー・ピノの引退宣言に寂しさを覚えつつ、シーズン開幕時にメディアに高らかに宣言した通り、自分はいまだ引退するつもりなどこれっぽっちもない。むしろ31歳のベテラン、「ますますモチベーションが高まった」そうだ。
text:宮本あさか