ヴィンチェンツォ・ニバリ

TREK - SEGAFREDO
イタリア

ヴィンチェンツォ・ニバリVincenzo NIBALI

ヴィンチェンツォ・ニバリ
PROFILE
チーム
トレック・セガフレード
生年月日
1984年11月14日
身長/体重
181cm/64kg
国籍
イタリア
twitter
@vincenzonibali
Instagram
vincenzonibali
  • Past results:
  • ジロ・デ・イタリア:2013年・2016年総合優勝、2019年総合2位、区間通算7勝(TTT2勝)
  • ツール・ド・フランス:2014年総合優勝、区間通算6勝
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ:2010年総合優勝、区間通算3勝(TTT1勝)
  • 2012年・2013年ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝
  • 2014年・2015年国内選手権ロード優勝
  • 2015年・2017年イル・ロンバルディア優勝
  • 2018年ミラノ〜サンレモ優勝
  • 2021年ジロ・デ・シチリア総合優勝

3つすべてのグランツールを制した史上6人目の選手であり、現役ではフルームと並ぶ唯一の大チャンピオン。また3大ツールに加えて5大モニュメントのうち2つを制したのは史上4人目で(ロンバルディア2勝、サンレモ1勝)、そもそも現役グランツール覇者でモニュメントを勝ったことがあるのは、ニバリ以外はバルベルデとログリッチしかいない。ついでに現役選手の中でモニュメント3勝以上を獲得しているのはジルベール、バルベルデ、ニバリのみ……。つまり100年を有に超える自転車史の中でも、極めて重要な位置を占める英雄だ。


2019年までの過去10年間、毎シーズン必ずグランツール総合優勝/表彰台かモニュメント勝利を手中に収めてきたが、昨季は久々に手ぶらだった。勝利はゼロ。表彰台さえコロナ中断前のワンデー(ドロームクラシック)の1回のみ。「2020シーズンを消し去りたい」。こう語る誇り高き「メッシーナの鮫」は……36歳の今年、激しいリベンジの炎を燃やしている。


王座奪還の舞台には、まずはジロを選んだ。「2021年のコースは大好き」と断言し、人生3度目のマリア・ローザを獲りに行く。ジロの後にはツールを走るが、むしろその後の東京五輪が大きな夢であり重要な目標。すでに過去3度五輪を走り、リオ五輪では優勝目指して先頭を突っ走っている最中に……下りの落車で夢は鎖骨と共に砕け散った。そして、もしも、ニバリが五輪金メダルを手に入れられたとしたら、すなわち3大ツール全制覇+五輪タイトルを成し遂げた史上唯一絶対の偉人となる。

text:宮本あさか