サンフランシスコ・ジャイアンツ(ナショナルリーグ西地区) チーム紹介

サンフランシスコ・ジャイアンツ

TEAM INFORMATION

基本情報

創設
1883年
監督
ボブ・メルビン
スタジアム
オラクル・パーク(2000年開場)
収容人員
4万1915人
優勝回数
ワールドシリーズ優勝8回
リーグ優勝23回
地区優勝9回
過去在籍した日本人選手
村上雅則、新庄剛志、藪恵壹、田中賢介、青木宣親
過去5年間の順位
2023年
西地区4位
2022年
西地区3位
2021年
西地区優勝 地区シリーズ敗退
2020年
西地区3位
2019年
西地区3位

1883年にニューヨーク・ゴッサムズとして創設され、同年にナショナル・リーグへ参入。1885年に球団名をニューヨーク・ジャイアンツとした。名称の由来には諸説あるが、地元のスポーツライターがジャイアンツというニックネームを定着させたことが起源となっている説が有力。


20世紀初頭からワールドシリーズの常連で、1905年に初めて近代ワールドシリーズを制覇するなど(アメリカン・リーグ発足前の19世紀末に行われていた、アメリカン・アソシエーション王者との間の旧ワールドシリーズにも2度出場している)、1957年まで続いたニューヨーク時代は、計14度ワールドシリーズに出場し、世界一に5度輝いている。


1958年にサンフランシスコへ移転した後は、ペナント獲得の頻度こそ減るものの、1962年、1989年、2002年と、時折ワールドシリーズに出場しながらも、世界一を逃す時代が続く。しかし、2007年に名将ブルース・ボウチーを監督に招聘したことで状況は徐々に好転。


バスター・ポージーが新人王を獲得した2010年に56年ぶりのワールドシリーズ制覇を遂げると、ポージーがMVPを獲得した2012年、そしてワイルドカードからポストシーズンで快進撃を続けた2014年と、2年おきに世界一に輝いた。


その後、2017年以降でプレーオフ進出を果たしたのは、地区優勝した2021年のみとなっており、2023年はシーズン途中までポストシーズンを狙える位置につけるも、夏場以降、急失速し、終わってみれば負け越しのシーズンとなった。


2024年はドジャース一強が囁かれるナ・リーグ西地区にあって、状況的にはダイヤモンドバックスに次ぐ第3勢力に該当すると見るべきか。とは言え、このオフに大物FA選手の獲得はならなかったものの、トミー・ジョン手術によりシーズン途中からの復帰とはなるが、2021年サイ・ヤング賞投手のロビー・レイをトレードで獲得した。


そのほか、リリーバーのジョーダン・ヒックス、生産力の高いスラッガー、ホルヘ・ソレル、そして現役トップレベルの三塁手であるマット・チャップマンをFAで獲得するなど、着々と補強を遂行しており、これで昨年12月に6年総額1億1300万ドル(約170億円)で契約したイ・ジョンフが期待通りの活躍を見せれば、台風の目となる可能性は十分に秘めていると言えるだろう。


なお、かつてブルックリンを本拠地としていた同地区のドジャースとは、ニューヨーク時代からのライバルであり、ドジャースも同じ1958年にロサンゼルスへ移転したため、間を置かずに西海岸でライバル構図が継続することとなった。


サンフランシスコ湾に面した本拠地オラクル・パークは2000年の開場で、球場の立地の関係から、右翼ポールまで94.2mしかないが、これはナ・リーグ最短であり、MLB全体でもフェンウェイパークの左翼に次ぐ2番目の短さ。


しかし、海風、そして度を越して深い右中間により、必ずしも左打者に有利なわけではなく、右翼スタンド後方の海へ着弾する場外本塁打の『スプラッシュヒット』はそうそうお目にかかれない。


実際、2021年から2023年にかけてのスタットキャストの統計によると、打者の左右で本塁打の指数にほとんど差はなく、打者の左右にかかわらず総じて本塁打は出にくい。三塁打の指数はナ・リーグで5番目に高いが、スタットキャストによる同時期のパークファクターは97と、投手に有利であることを示している。

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