李 承信

Seungsin LEE

プロフィール

所属チーム
コベルコ神戸スティーラーズ
生年月日
2001/1/13
ポジション
SO(スタンドオフ)
身長
176cm
体重
85kg
経歴
大阪朝鮮高級学校→帝京大学
日本代表キャップ数
20 ※2023年ワールドカップ日本代表 ※2025年8月1日時点
出身地
兵庫県
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コメント

ワールドカップに出場したキック、ランを武器とする若き司令塔

神戸市出身で、父の影響で2人の兄に続いて、4歳のとき兵庫県ラグビースクールで競技を始める。小学1年から中学3年まで部活動でサッカーもしていたが、ラグビーの方が好きだったという。

神戸朝鮮初中級学校から大阪朝鮮高級学校に進学し、3年時には花園に出場した。高校2年時から高校日本代表にも選ばれて注目を集めた。

卒業後、次兄と同じ帝京大学に進学し、ジュニア・ジャパンの主将としてワールドラグビーパシフィック・チャレンジに出場したことがきっかけで、大学を辞めてニュージーランド留学を決意する。しかし、コロナ禍のため渡航できなくなり、2020年に地元の神戸製鋼に入団した。

ルーキーイヤーの2021シーズンは開幕戦のNEC戦で途中出場し、トップリーグデビューを果たした。リーグワン元年となった昨季、チームの副将も任され、SOだけでなくCTB(センター)として、11試合の先発を含む13試合に出場して存在感を見せた。

2022年、念願の日本代表入りを果たした。6月、ウルグアイ代表との第2戦で途中出場し、初キャップを獲得すると、フランス代表との2試合に先発、堂々としたプレーでジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)からも高評価を得た。秋もテストマッチ3試合に出場し大きく成長した。

2022-23シーズン、チームでは副将を務め、途中でケガによる離脱もあったが、12試合に出場した。2023年、日本代表では10番をつけることも多く、ワールドカップスコッド入りを果たした。しかし、本大会ではわずか1試合の途中出場に終わり、悔しい思いを経験した。

2023-24シーズンのリーグワンでは、リーグ戦16試合全てに先発したが、主にCTB、FBとして出場し、SOとしての先発はなかった。

スティーラーズではLO(ロック)ブロディ・レタリックと共同主将を務め、2024-25シーズンもSOとしては3試合の先発にとどまったが、18試合に出場しチームを3位に導いた。

日本代表ではSOとしてのプレーが期待されおり、2025年7月のウェールズ代表戦では2試合ともに10番で先発出場を果たした。リーグワンで培ったリーダーシップに加えて、ゲームコントロールを磨いていきたい。

◆長兄の李承記は法政大学でプレー、次兄の李承ヒョは三菱重工相模原ダイナボアーズでプレーするHO(フッカー)で、2024年秋に日本代表キャップを得た。父と兄2人はフロントロー。

子どもの頃は大畑大介のファンだったが、応援していたチームは神戸製鋼ではなく、サントリーだったという。同学年で高校日本代表に選ばれ、同じ時期にリコーに加入した日本代表メイン平はライバルであり仲良し。愛称は「すんしん」。無類の貝好き。

斉藤健仁© JRFU

ラグビー日本代表選手名鑑