No.11 ティエリー・ヌービル
No.11 ティエリー・ヌービル
- チーム
- HYUNDAI Shell Mobis WRT
- 出身地
- ベルギー
- 生年月日
- 1988年6月16日(36歳)
- コ・ドライバー
- マルティン・ヴィダグ
トヨタとチャンピオンを争うヒョンデの顔、とも言うべきベルギー人ドライバー、ティエリー・ヌービルは自身初のチャンピオン獲得に向けて、ランキング首位を維持して最終戦・ラリージャパンに参戦する。
シトロエンの若手育成プログラムで見出されたヌービルは2012年にWRCに本格デビュー。2013年にはフォード(Mスポーツ)に移籍してランキング2位を獲得する。
早くから頭角を表したヌービルの転機はやはり2014年のヒョンデへの移籍だ。以来11シーズンに渡ってヒョンデに在籍し、同メーカーで21勝をマークしてきた。ターマックのラリーを得意としているドライバーであることから、最終戦ラリージャパンでも今季の勢いを維持すると考えられる。日本でWRCが再開となった2022年のラリージャパンでも見事優勝し、トヨタの地元でタナックと1-2フィニッシュを飾ったことも記憶に新しい。
ただ、彼にはワールドチャンピオンの経験がない。2016年から2019年の4年間、ランキング2位が4回。これがヌービルの最高ランキングだ。昨シーズンもランキング3位とトップドライバーではあり続けているが、ヌービルは1シーズンの中で優勝する回数が決して多くはなく、今季も開幕戦・ラリーモンテカルロと第10戦・アクロポリスラリーの2勝のみ。ライバルの自滅などラッキーな要素に助けられ、さらに現役最強ドライバーであるロバンペラが今季はスポットエントリーになっている部分もあるが、ロバンペラが戻ってくる2025年を前に悲願のワールドチャンピオンを獲得するビッグチャンスが巡ってきた。
しかもドライバーズチャンピオンシップは25点差のチームメイト対決だ。長年に渡りヒョンデを支えてきたヌービルがタイトルを獲得できるだろうか。