レース前の準備を楽しむ
公式練習とウォームアップでは何が行われる?
土曜日には公式練習が、日曜日には決勝レース前のスタート進行開始と合わせ、20分間のウォームアップ走行が実施される。いずれも行われるのは、車両の最適化だ。まず公式練習で最も重視されるのは、車両のセットアップ。過去のデータをもとに、あらかじめセットアップしてからサーキットに持ち込み、これを「持ち込みのセット」と呼ぶが、合っているかどうか最初に確認される。
合っていなければ、調整して最適な状態にしていくわけだが、富士と鈴鹿以外のサーキットは年に1回だけのレース開催とあって、1年経過すると路面状態も変わっているもの。その他にも天候や温度の違いによってコンディションは微妙に変化してしまうから、持ち込みのセットが完璧に合っていたということは、ほぼないと言ってもいいだろう。
タイヤの選定も重要項目である。持ち込んだ限られたセット数のマーキングタイヤのうち、どれが最もマッチするか。またドライバーの習熟に、特にジェントルマンや経験の浅いドライバーに、多くの時間を費やすこともある。エースドライバーがしっかり走り込んで、セットアップを進めていくのが理想ながら、パートナーが安定して走れないことには好結果は得られないからだ。
日曜日のウォームアップ走行での最終確認は、非常に重要。もし走っていない車両があれば、それは重大なトラブルが生じているか、本当にすべて順調で、タイヤ温存なども含め、「もう走る必要なし!」のどちらかである。
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