コースの特徴
3週間に3日足りない2020年のブエルタ・ア・エスパーニャが、例年通りマドリードで幕を閉じる。マイヨ・ロホ争いは前夜にすべて終了し、あとはスプリンターたちの大競演を待つのみだ。
マドリード郊外の競馬場から、午後のんびりとプロトンは走り出す。そうは言っても前日に「立冬」を迎え、日暮れは早い。だから例年のように17時前後ではなく……14時にスタートが切られる。おかげでいつものように、最終周回コースのフィニッシュライン1度目の通過時(83km地点)までは、総合覇者を先頭にのんびりリラックスしたパレードランを楽しむことができる。
そしてライン通過の瞬間、最後の戦いの火ぶたが切って落とされる。シベレス広場を中心に「T」の字に描かれた全長5.9km周回コースで、2020年最後のアタックが次々と巻き起こる。スプリンターチームは隊列を組み、2020年最後の栄光へと突っ走る。そう、これは単なるブエルタ最終フィニッシュというだけではない。2020年ワールドツアーの最終レースであり、新型コロナウイルスで2カ月ずれ込んだヨーロッパ自転車シーズンにおける最後の戦いでもあるのだ。
10月9日にマドリードでは警戒事態宣言が発動された。市の内外への移動が制限され、会合の人数も厳しく限定されている。普段ならファンや市民はもちろん、美術館・博物館が立ち並ぶ大通りではたくさんの観光客がフェンス脇で足を止め、ブエルタ最後の一瞬を固唾をのんで見守るもの。いつもとは違う2020年、最終日には、果たしてどんな光景が広がっているのだろうか。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
40KM/H | 38KM/H | 36KM/H | 40KM/H | 38KM/H | 36KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:59 | 13:59 | 13:59 | 21:59 | 21:59 | 21:59 |
88.9km地点 | 中間スプリント | 16:12 | 16:19 | 16:27 | 0:12 | 0:19 | 0:27 |
124.2km地点 | ゴール地点 | 17:05 | 17:15 | 17:26 | 1:05 | 1:15 | 1:26 |