ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

STAGE 17

第17ステージ

セケロス>アルト・デ・ラ・コバティーリャ

178.2km
11月7日(土)午後7:55 - 深夜2:00
/J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
最後の最後にクイーンステージ級の難関コース
 

コースの特徴

第17ステージ

新型コロナウイルスに翻弄され、通常より2カ月後ろにずれ込んだブエルタにとって、マドリード到着前夜の総合決戦。マイヨ・ロホの行方が、「立冬」のこの日、標高1965mの山の上で確定する。

最後の最後にクイーンステージ級の難関コースが用意された。全長178.2kmのステージには6つの山岳(3級×3、2級×1、1級×1、超級×1)が立ちはだかり、累計獲得標高は4138m。締めくくりの山岳ポイント収集にはもってこいだし、つまり総合順位をひっくり返したい野心家にとっても、チャンスはいまだ皆無ではない。

ステージ序盤の難所は1級ポルティヨ・デ・ラス・バツエカス峠(平均勾配6.5%、最大7.5%)。人里離れた山奥にある同峠への登坂距離は、正式には10.1kmだが、実質は約20km上った先。この山道で逃げ集団とグルペットが形成されるに違いない。

中盤には2つの3級峠を含むいくつもの起伏が待ち受ける。終盤突入前には中間ポイントも組み込まれているから、バルベルデ、フルーム、ログリッチ……とおそろいの緑ジャージで最終表彰台に上りたい選手は、最後にもうひとダッシュするべきだ。

そしていよいよステージの終盤50kmへ。3つの峠が詰め込まれ、しかも3級→2級→超級と難度は増していく。つまり2018年に最終峠ラ・コバティーリャが登場した時とは、状況はまるで違うのだ。2年前は100kmほど平地が続いた果てに突如としてそびえ立つ超級峠であり、逃げ切り勝利が決まった背後で、総合勢はラスト1.5kmまで大きな動きは見せなかった。

その超級コバティーリャ峠は登坂距離11.4km、平均勾配は7.1%。中盤に3kmほど勾配9.5〜10.5%の難ゾーンが続き、途中12%まで跳ね上がる。

開催委員会は、この山を「風の強い場所」と警告する。2011年大会で使用された時も、たしかに強い向かい風が吹き付けていた。あの日、世界中の自転車ファンにはっきりと自らの名を知らしめたのは、いまだアシスト役だったクリス・フルームだった(同年は最終的に繰り上がり総合優勝)。山の上では、輝かしい栄光が待っている。

文:宮本あさか


Difference in height
高低差図
第17ステージ
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
37KM/H 35KM/H 33KM/H 37KM/H 35KM/H 33KM/H
0km地点 スタート地点 12:10 12:10 12:10 20:10 20:10 20:10
49.1km地点 1級山岳 13:29 13:34 13:39 21:29 21:34 21:39
88.3km地点 3級山岳 14:33 14:41 14:50 22:33 22:41 22:50
103.2km地点 3級山岳 14:57 15:06 15:17 22:57 23:06 23:17
129.5km地点 中間スプリント 15:40 15:52 16:05 23:40 23:52 0:05
134.6km地点 3級山岳 15:48 16:00 16:14 23:48 0:00 0:14
152km地点 2級山岳 16:16 16:30 16:46 0:16 0:30 0:46
178.2km地点 超級山岳
ゴール地点
16:58 17:15 17:34 0:58 1:15 1:34

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