コースの特徴
ポルトガル発のフラットステージの予定が組まれていたが、やはり前区間に続いて、新型コロナウイルスの影響で隣国行きは取り止められた。代わりに国境線の近くで、またしても山岳ステージが争われる。総合上位選手も、集中力を切らすことは決して許されない。
代替スタート地に選ばれたサマランカから、荒野の一本道へと走り出す。ステージ序盤45kmは道幅も広く、起伏はほとんどない。沿道にはスペインらしい荒涼とした風景が広がり、もちろん強風が吹いたらひとたまりもない。
ただし今区間の難問は、むしろ2つの峠だ。コース半ばでフランシア山塊に足を踏み入れ、まずは2級ポルティリョ峠に取り組む。登坂距離13.8kmの山道は、平均勾配だけ見れば4.4%と緩やか。ただし上り始めの1kmは9%で、その後も勾配は下がったり上がったりと一定ではない。ポルティリョ峠は下りも最大限に注意すべし。ガードレールの存在しない細道は、きついヘアピンカーブの連続だ。
残り47km地点から上り始める1級ロブレド峠(11.7km)もまた、平均勾配3.8%というデータはあてにはならない。なにしろ途中2kmのダウンヒル込みの数値なのだ。上り後半6kmだけみれば、勾配は約7%に跳ね上がる。1km続く10%超のゾーンさえあり、最大は12%。メイン集団はここで小さく絞り込まれるだろう。
1級山岳から下った先で中間スプリントを争った後、ラスト20kmは下り基調。同フィニッシュ地は1999年の同年覇者ウルリッヒ、2000年のヴィノクロフに続く、20年ぶりの区間勝者を迎え入れる。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
40KM/H | 38KM/H | 36KM/H | 40KM/H | 38KM/H | 36KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:00 | 13:00 | 13:00 | 21:00 | 21:00 | 21:00 |
90.8km地点 | 2級山岳 | 15:16 | 15:23 | 15:31 | 23:16 | 23:23 | 23:31 |
126.7km地点 | 1級山岳 | 16:10 | 16:20 | 16:31 | 0:10 | 0:20 | 0:31 |
139.7km地点 | 中間スプリント | 16:29 | 16:40 | 16:52 | 0:29 | 0:40 | 0:52 |
162km地点 | ゴール地点 | 17:03 | 17:15 | 17:30 | 1:03 | 1:15 | 1:30 |