コースの特徴
個人タイムトライアルの翌日。総合バトルは一旦お休み。今大会初の200kmを超える長距離ステージは、むしろ大逃げ向けの地形が用意された。
スタート地ルーゴの旧市街を360度ぐるりと取り囲むローマ帝国時代の壁が、ユネスコの世界遺産に登録されて今年で20周年を迎える。その壁の外から、14日目の戦いは走り出す。
ステージ前半の約100kmは、ひたすら起伏の繰り返し。山岳ポイントこそ配分されないものの、文字通り1mも平坦部分がない。一方で後半の約100kmは、3つの3級峠と平坦路の組み合わせ。
ラスト約33kmでフィニッシュ地オーレンセを一旦通過する。ただしフィニッシュラインには、実は手前2kmまでしか接近しない。肝心な部分にはは立ち寄らぬまま、そこから最後の3級峠へと向かうのだ。わざわざ遠回りして立ち寄るラスト22.7kmのアベライラ峠(登坂距離7.6km、平均勾配3.8%)で、果たして勝負を左右する決定的アタックが飛び出すだろうか。
もしもフィニッシュがスプリントにもつれこんだ場合、勝負を分けるのは、まさに先程スキップしたラスト2km。なにしろ勾配約6%の上り坂だ。200kmの果てに爆発力を発揮する体力を、しっかり残していなければならない。しかも残り1kmからはとてつもない細道だ。さらにはコーナーがいくつも登場し、残り200mにはヘアピンカーブも。つまり駆け引きや位置取りも、極めて重要だ。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
41KM/H | 39KM/H | 37KM/H | 41KM/H | 39KM/H | 37KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 20:00 | 20:00 | 20:00 |
112.7km地点 | 3級山岳 | 14:44 | 14:53 | 15:02 | 22:44 | 22:53 | 23:02 |
126km地点 | 中間スプリント | 15:04 | 15:13 | 15:24 | 23:04 | 23:13 | 23:24 |
142.8km地点 | 3級山岳 | 15:28 | 15:39 | 15:51 | 23:28 | 23:39 | 23:51 |
182km地点 | 3級山岳 | 16:26 | 16:40 | 16:55 | 0:26 | 0:40 | 0:55 |
204.7km地点 | ゴール地点 | 16:59 | 17:14 | 17:31 | 0:59 | 1:14 | 1:31 |