コースの特徴
2度目の休息日を終え、マドリード到着まで残すは6区間。間違いなくマイヨ・ロホ争いを大きく決定付ける1日となる。もちろん全長33.7kmの個人タイムトライアルで、12日間かけてこつこつ築き上げられてきた総合順位が、一気に入れ替わる可能性も秘めている。
お天気が良ければ最高に美しい風景が楽しめるだろう。リアス式海岸のまさに本場、ガリシア地方のムロス・イ・ノヤ入り江内の港町からスタートすると、左手には海が見える。時には自然公園を突っ切り、時には街中を通り抜け、いつしか左手に見える海は入り江から大西洋に変わるけれど……いつだって美しい海はそこにある。
残り約3kmで小さな橋を渡ると、ここから先は右手にエサロ入り江を望む。さらに残り1.8km、今までずっと真横に見えていたはずの海が、だんだん下方へと遠ざかっていく。そのまま最高の景色が堪能できるミラドール=見晴台へ向かって、3級峠を駆け上がる!
スタートからほぼ平坦だった道は、つまりラスト1.8kmで突如として激坂に変わる。平均勾配はなんと14.8%。フィニッシュ手前1kmに29%ゾーンが待ち受け、その後300mに渡って勾配17%が続く。あのユイの壁さえ全長1.3km、平均9.8%、最大26%であるから……この坂道はまさに怪物だ。
かつて2012年と2016年に、通常ステージのフィニッシュとしてこの激坂が使用された。1回目は激坂ハンター「プリト」ロドリゲスが、2回目は大逃げの果てにジェニエスが制した。両者ともこの激坂を攻略するために、約7分間もの歯を食いしばるような努力を要した。
開催委員会の算出によると約41分の全力疾走。うち7分を左右する激坂に突入する前に、おそらくバイク交換は必須だろう。出走選手は1分間隔。最後の20人、つまり総合トップ20選手だけは、2分間隔で恐ろしい坂道目指して走り出す。
文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||||
0km地点 | スタート地点 | 13:33 | 16:39 | 21:33 | 0:39 | ||
12km地点 | 中間地点1 | 13:47 | 16:53 | 21:47 | 0:53 | ||
24.5km地点 | 中間地点2 | 14:05 | 17:11 | 22:05 | 1:11 | ||
33.7km地点 | 3級山岳 ゴール地点 |
14:14 | 17:20 | 22:14 | 1:20 |