コースの特徴
大会8日目にして、早くも3度目の山頂フィニッシュがやって来た。幸いにも翌日は完全なるフラットステージだから、クライマーは思う存分バトルを繰り広げることができる。週の終わりの「最難関」アングリルを余裕を持って迎えるために、総合勢もここで前もってタイムを稼いでおきたい。
リオハ高級ワインの名産地ログローニョは、ブエルタのいわゆる常連ステージ地。過去35回も区間を開催し、21世紀だけでもすでに7回もプロトンを受け入れてきた。しかし個人TT1回を除く6回のすべてが、いわゆる「平地」ステージだったし、いずれも集団スプリントで幕を閉じてきた。
今年もステージ前半は、ぶどう畑の間をすり抜け、比較的なだからな道を進む。ところが中盤で突如として趣向を変えると、山を目指す。まずは2級ラサ峠(登坂距離9.8km、勾配5.3%)を上り、20kmほどの長い下りをこなす。さらに選手たちは1級モンカルビリョ峠へと向かう。
スタート地からほんの25kmほどしか離れていないこの1級峠は、ブエルタ75回大会にして、ようやく初めて世界にその恐ろしき姿を披露する。県道からひょいと右折してはじまるのは……鬱蒼とした細い山道。全長8.3km、平均勾配9.2%。序盤1kmこそ緩やかなものの、そこから勾配は一気に跳ね上がる。中盤以降はほぼ常に10%超。約1kmにも渡る15%ゾーンさえあり!
爆発的な努力と集中力を最後まで切らしてはならない。残り1kmには12%ゾーンも待っている。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
41KM/H | 39KM/H | 37KM/H | 41KM/H | 39KM/H | 37KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:03 | 13:03 | 13:03 | 21:03 | 21:03 | 21:03 |
103.7km地点 | 中間スプリント | 15:34 | 15:42 | 15:51 | 23:34 | 23:42 | 23:51 |
113.8km地点 | 2級山岳 | 15:49 | 15:58 | 16:07 | 23:49 | 23:58 | 0:07 |
164km地点 | 1級山岳 ゴール地点 |
17:03 | 17:15 | 17:28 | 1:03 | 1:15 | 1:28 |