ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

STAGE 03

第3ステージ

ロドサ>ラ・ラグナ・ネグラ=ビヌエサ

166.1km
10月22日(木)午後10:50 - 深夜1:15
/J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
「黒い潟湖」に75年の歴史上初めて足を踏み入れる
 

コースの特徴

第1ステージ

スケジュール変更の影響で、大会3日目にして、早くも1級山頂フィニッシュがやって来た。例年より3日間少ないマイヨ・ロホ争いは、大急ぎで本題へと突入する。

赤いジャージのレースにふさわしく、赤トウガラシ(ただし辛くはない)「ピキーリョ」の産地から、勝負の1日は始まる。ロドサが区間スタートを迎えるのは史上初めて。2018年バスク一周では個人タイムトライアル区間の発着地となり、プリモシュ・ログリッチの勝利を見届けた。

TTは「ど」がつくほどの平坦だったが、この第3ステージは、スタートから緩やかに上り始める。実に60kmかけてじわり、じわりと標高を700m近く上がった後、ようやく3級峠への登坂口にたどり着く。この3級オンカラ峠も、上ったり、時に緩やかに下ったりと、17kmも続くだらだら坂。

3級峠から下ったら、しばらくは比較的平坦な道が続く。もちろん道の果てにそびえる1級峠と、その手前の中間ポイントに向けて、緊張感はぐんぐん高まっていくに違いない。

この1級峠の頂には、ラグナ・ネグラ、つまり「黒い潟湖」が仄暗い水を湛えている。詩人アントニオ・マチャドの作品によると、底の見えない湖は、灰色の岩の壁に囲まれ、誰も近づくことがない。しかも、そこには、かつての領主の死体が放り込まれている……。こんな神秘的な山に、史上75回目にして、初めてブエルタは足を踏み込む。

鬱蒼とした林の中を走る山道は、全長8.6km。平均勾配は5.8%とそれほど厳しくないが、残り1.5kmから急速に8%台後半に跳ね上がる。しかもフィニッシュ直前は10%。ラインを越える最後の最後まで、決して集中力を切らすことはできない。

文:宮本あさか


Difference in height
高低差図
第3ステージ
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
41KM/H 39KM/H 37KM/H 41KM/H 39KM/H 37KM/H
0km地点 スタート地点 13:15 13:15 13:15 20:15 20:15 20:15
79km地点 3級山岳 15:10 15:16 15:23 22:10 22:16 22:23
148km地点 中間スプリント 16:51 17:02 17:15 23:51 0:02 0:15
166.1km地点 1級山岳
ゴール地点
17:18 17:30 17:44 0:18 0:30 0:44

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