コースの特徴
個人タイムトライアルをはさんだ形ではあるが、ピレネー山脈で行われる3ステージの2日目はHC(カテゴリー超級)のトゥールマレーを目指す。距離は117.5kmと短めだが、「距離の短いステージはなにが起こるか分からない」とよく言われるだけに、今大会の勝負を決めるステージになる可能性もある。
序盤にカテゴリー4級の丘があるが、40km地点まではほぼ平たん路。60.5km地点を頂点とするカテゴリー1級のスロール峠で本格的な戦いがスタートか。ピレネーの下り坂は他地方と比べるとコーナー設計が異なるようで、ダウンヒル時は要注意。
標高2115mのトゥールマレー峠は西麓からのアプローチで、19kmの上りとなる。これまでのトゥールマレー峠といえば、ウジェーヌ・クリストフが鍛冶屋に飛び込んで折れたフレームを自分で溶接したというサント・マリー・ド・カンパン、そしてスキー拠点のラ・モンジーがある東麓からの上りが多いのだが、今回はその反対だ。
途中にバジェールという町を通るが、このルートは比較的緩やかで直線的な道となる。下りなら時速100kmの高速ダウンヒルで目もくらみそうな道なのだが、牧歌的な牧草地を突き進むように上る。意外とハイペースになる展開かも。それでも残り3kmから10%の勾配となり、そこからが有力選手の仕掛け合いだ。
標高ではアルプスのガリビエ峠やイズラン峠に負けるが、トゥールマレー峠に1着でゴールした選手には「ツール・ド・フランスの父」と言われるジャック・ゴデ記念賞が授与される。
文:山口和幸
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
34KM/H | 36KM/H | 38KM/H | 34KM/H | 36KM/H | 38KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:45 | 13:45 | 13:45 | 20:45 | 20:45 | 20:45 |
18km地点 | 4級山岳 | 14:11 | 14:10 | 14:09 | 21:11 | 21:10 | 21:09 |
60.5km地点 | 1級山岳 | 15:30 | 15:24 | 15:19 | 22:30 | 22:24 | 22:19 |
86km地点 | 中間スプリント | 16:03 | 15:55 | 15:49 | 23:03 | 22:55 | 22:49 |
117.5km地点 | ゴール地点 | 17:13 | 17:02 | 16:50 | 24:13 | 24:02 | 23:50 |