コースの特徴
たしかに0km地点から、いきなり上りが始まる。過去幾度となく通過し、区間フィニッシュ地の経験も2度あるトナーレ峠へ、8.7kmかけてよじ登らねばならない。ただ普通なら2級に該当する山ではあるけれど、今回は山岳ポイントは配分されない。また山頂を越えれば、その後は約70kmも続く長い長い下り坂だ。
ステージの折り返し地点に差し掛かる頃、勾配は再びプラスに転じる。まずは40kmにわたって続くモケウニ渓谷の細かいアップダウン。それからフィニッシュまでの残り45kmで、2つの大きな起伏が、選手たちの脚をたっぷりと痛めつける。
1つ目の1級ヴェトリオーロ(登坂距離11.8km、平均勾配7.7%、最大12%)は、ジロにとって、歴史的な上り。1988年大会、この山での個人タイムトライアルを制したハンプステンが、史上初の欧州出身「以外」のジロ総合優勝を確実なものとしている。ただ今回の審判役は、むしろ2つ目の1級モンテロヴェーレが務める。なにしろ全長7.9kmの山道は、ヘアピンカーブ満載で、平均勾配は9.9%。ちなみに前半が9.3%で、後半は平均11.2%・最大15%!
爆発的な加速で山頂を越えたら、フィニッシュまでは残り7.9km。改めて下って上り、さらにもう1度、下って上る。
text:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
39km/h | 37km/h | 35km/h | 39km/h | 37km/h | 35km/h | ||
0km地点 | スタート | 12:40 | 12:40 | 12:40 | 19:40 | 19:40 | 19:40 |
85.8km地点 | 3級山岳 | 14:43 | 14:49 | 14:57 | 21:43 | 21:49 | 21:57 |
121.8km地点 | 中間SP | 15:28 | 15:36 | 15:46 | 22:28 | 22:36 | 22:46 |
134.3km地点 | 1級山岳 | 16:02 | 16:15 | 16:29 | 23:02 | 23:15 | 23:29 |
149.9km地点 | 中間SP | 16:21 | 16:34 | 16:49 | 23:21 | 23:34 | 23:49 |
160.1km地点 | 1級山岳 | 16:47 | 17:03 | 17:22 | 23:47 | 00:03 | 00:22 |
168.0km地点 | ゴール | 16:56 | 17:13 | 17:31 | 23:56 | 00:13 | 00:31 |